第31回 臨床工学技士国家試験 午後 第32問
第31回 臨床工学技士国家試験 午後 第32問(各種治療機器)の正答は 2 です。マイクロ波手術装置は、2450 MHz(ISM周波数)のマイクロ波を同軸ケーブルで電極(アンテナ)へ送り、組織中の水分子を揺らす誘電加熱で組織を凝固する。
- 1. a、b、c
- 2. a、b、e ✓
- 3. a、d、e
- 4. b、c、d
- 5. c、d、e
正答:2番
初回正答率 61.5%参考値
13人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
マイクロ波手術装置は、2450 MHz(ISM周波数)のマイクロ波を同軸ケーブルで電極(アンテナ)へ送り、組織中の水分子を揺らす誘電加熱で組織を凝固する。電流を体に流して回収する仕組みではないので対極板は使わない。
【各選択肢の解説】
a.ISM周波数を使用する。
✅ 正しい。産業・科学・医療用に割り当てられたISM周波数の2450 MHzを使う(電子レンジと同じ帯域)。
b.同軸ケーブルを使用する。
✅ 正しい。マイクロ波は普通の導線では損失が大きいため、同軸ケーブルで先端の電極まで伝送する。
c.渦電流損で発熱する。
❌ 誤り。渦電流損は導体(金属や誘導加熱)での発熱の仕組み。正しくは水分子などの双極子が電界で回転・振動する誘電損(誘電加熱)で発熱する。
d.対極板を使用する。
❌ 誤り。対極板は電気メスやラジオ波焼灼のように高周波電流を体に流して回収する装置で使う。正しくはマイクロ波手術装置は電極周囲を誘電加熱するため対極板は不要。
e.組織を凝固する。
✅ 正しい。電極周囲を加熱して凝固壊死させ、肝腫瘍の凝固や実質臓器切離時の止血に使う。
❌ 誤り。c(誘電加熱)を含む。正しくは正しい記述はa・b・eの組合せ。
✅ 正しい(=正答)。正しい記述のa・b・eだけからなる組合せ。
❌ 誤り。d(対極板は不要)を含む。正しくは正しい記述はa・b・eの組合せ。
❌ 誤り。c・dを含む。正しくは正しい記述はa・b・eの組合せ。
❌ 誤り。c・dを含む。正しくは正しい記述はa・b・eの組合せ。
【試験対策ポイント】
| 装置 | 発熱の仕組み | 対極板 |
|---|---|---|
| 電気メス | 高周波電流のジュール熱 | 必要(モノポーラ) |
| マイクロ波手術装置(2450 MHz) | 誘電加熱 | 不要 |
| 超音波凝固切開装置 | 機械振動の摩擦熱 | 不要 |
この問題でつまずいた範囲は、ME国試ノート「医用治療機器学」でまとめて復習できます。各種治療機器(電気メス・除細動器・レーザ等)の原理と安全を整理。赤シート・覚えたチェック・印刷に対応。
▶ 「医用治療機器学」第2章を開く(買い切り850円)- 📚9年分・1,620問をスマホでそのまま演習
- 🎯間違えた問題だけ自動でピックアップして復習
- 📈正答率と苦手な科目をグラフで可視化