第31回 臨床工学技士国家試験 午後 第33問
各種治療機器第31回午後
第31回 臨床工学技士国家試験 午後 第33問(各種治療機器)の正答は 2 です。ICDは心室頻拍・心室細動を検出し、抗頻拍ペーシングや電気ショックで止める植込み機器である。
問題
植込み型除細動器(ICD)について正しいのはどれか。
- 1. Brugada 症候群には禁忌である。
- 2. 頻脈停止機能を有する。 ✓
- 3. 刺激電極は左室に留置する。
- 4. 開胸手術で留置する。
- 5. 360 J で刺激する。
正答:2番
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この問題の正答率(MEカコモン利用者の実データ)
初回正答率 46.7%参考値
15人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:2番 — 頻脈停止機能を有する。
ICDは心室頻拍・心室細動を検出し、抗頻拍ペーシングや電気ショックで止める植込み機器である。標準的な経静脈ICDでは、リードを静脈から右室に入れ、本体は前胸部の皮下に植え込むので開胸は要らない。体内で通電するため出力は体外式よりずっと小さく、経静脈ICDで最大約35〜40 Jである(リードを胸の皮下に置く皮下植込み型ICD(S-ICD)は最大約80 J)。
【各選択肢の解説】
1. Brugada症候群には禁忌である。
❌ 誤り。Brugada症候群は心室細動による突然死を起こしうる疾患で、禁忌ではない。正しくは心停止・心室細動の既往などがあればICDの適応となる。
❌ 誤り。Brugada症候群は心室細動による突然死を起こしうる疾患で、禁忌ではない。正しくは心停止・心室細動の既往などがあればICDの適応となる。
2. 頻脈停止機能を有する。
✅ 正しい(=正答)。頻拍を検出すると、まず速いペーシング(抗頻拍ペーシング)で、止まらなければ電気ショックで停止させる。徐脈に対するペーシング機能も持つ。
✅ 正しい(=正答)。頻拍を検出すると、まず速いペーシング(抗頻拍ペーシング)で、止まらなければ電気ショックで停止させる。徐脈に対するペーシング機能も持つ。
3. 刺激電極は左室に留置する。
❌ 誤り。左室には静脈から直接リードを入れられない。正しくは経静脈的に右室に留置する(左室を刺激するのは両室ペーシング(CRT)で冠静脈洞経由)。
❌ 誤り。左室には静脈から直接リードを入れられない。正しくは経静脈的に右室に留置する(左室を刺激するのは両室ペーシング(CRT)で冠静脈洞経由)。
4. 開胸手術で留置する。
❌ 誤り。初期のICDは開胸で心外膜パッチを付けていた。正しくは現在は経静脈的にリードを入れ、本体を前胸部皮下に植え込む(開胸しない)。
❌ 誤り。初期のICDは開胸で心外膜パッチを付けていた。正しくは現在は経静脈的にリードを入れ、本体を前胸部皮下に植え込む(開胸しない)。
5. 360 Jで刺激する。
❌ 誤り。360 Jは体外式除細動器(単相性)の最大出力。正しくはICDは体内の電極から通電するので、経静脈ICDで最大約35〜40 J、皮下植込み型ICD(S-ICD)でも最大約80 Jで除細動する。
❌ 誤り。360 Jは体外式除細動器(単相性)の最大出力。正しくはICDは体内の電極から通電するので、経静脈ICDで最大約35〜40 J、皮下植込み型ICD(S-ICD)でも最大約80 Jで除細動する。
【試験対策ポイント】
| 機器 | 主な働き | 出力の目安 |
|---|---|---|
| ペースメーカ | 徐脈のペーシング | 数V・ms単位のパルス |
| ICD | 頻拍の検出→抗頻拍ペーシング・除細動 | 経静脈型で最大約35〜40 J(S-ICDは約80 J) |
| 体外式除細動器 | 体表から除細動 | 単相性で最大360 J |
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