第31回 臨床工学技士国家試験 午後 第35問
第31回 臨床工学技士国家試験 午後 第35問(各種治療機器)の正答は 5 です。超音波吸引手術器は、先端チップを数十kHz(約20〜40 kHz)で機械的に振動させ、水分の多い実質組織を破砕・乳化し、生理食塩液で灌流しながら吸引する。
- 1. a、b
- 2. a、e
- 3. b、c
- 4. c、d
- 5. d、e ✓
正答:5番
初回正答率 63.6%参考値
11人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
超音波吸引手術器は、先端チップを数十kHz(約20〜40 kHz)で機械的に振動させ、水分の多い実質組織を破砕・乳化し、生理食塩液で灌流しながら吸引する。弾力のある血管・神経は残りやすいが、凝固作用は弱い。眼科の白内障手術(超音波乳化吸引術)も同じ原理である。
【各選択肢の解説】
a.振動子は5 MHzで振動する。
❌ 誤り。5 MHzは超音波診断装置の帯域で、組織を砕く大振幅の機械振動には向かない。正しくは数十kHz(約20〜40 kHz)で振動する。
b.対極板が必要である。
❌ 誤り。対極板は高周波電流を体に流す電気メスで必要なもの。正しくは機械振動で組織を砕くので電流を流さず対極板は不要。
c.電気メスより止血機能に優れる。
❌ 誤り。組織を砕いて吸い取るだけで、熱による凝固はほとんど起こさない。正しくは止血機能は電気メスより劣り、止血には電気凝固などを併用する。
d.生理食塩液で洗浄しながら使用する。
✅ 正しい。灌流液で術野を洗いチップを冷やしながら、破砕した組織を液ごと吸引する。
e.白内障手術に用いる。
✅ 正しい。超音波乳化吸引術で、濁った水晶体を超音波振動で砕いて吸引する。
❌ 誤り。a・bとも誤り。正しくは正しい記述はd・eの組合せ。
❌ 誤り。a(数十kHz)を含む。正しくは正しい記述はd・eの組合せ。
❌ 誤り。b・cとも誤り。正しくは正しい記述はd・eの組合せ。
❌ 誤り。c(止血は弱い)を含む。正しくは正しい記述はd・eの組合せ。
✅ 正しい(=正答)。正しい記述のd・eだけからなる組合せ。
【試験対策ポイント】
| 装置 | 周波数 | 主な作用 |
|---|---|---|
| 超音波吸引手術器 | 数十kHz | 破砕・乳化・吸引(血管温存・止血は弱い) |
| 超音波凝固切開装置 | 数十kHz | 摩擦熱で凝固しながら切開 |
| 超音波診断装置 | 数MHz | 画像化(組織は壊さない) |
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