第31回 臨床工学技士国家試験 午後 第36問
各種治療機器第31回午後
第31回 臨床工学技士国家試験 午後 第36問(各種治療機器)の正答は 2 です。腹腔鏡手術は二酸化炭素で気腹し、トロッカを介して器具を挿入する。
問題
腹腔鏡手術で誤っているのはどれか。
- 1. 気腹に二酸化炭素を使用する。
- 2. 気腹圧は100 mmHg 程度に設定する。 ✓
- 3. 気腹による血圧低下が起こる。
- 4. トロッカ(トロカール)を使用する。
- 5. 自動吻合器が使用できる。
正答:2番
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解説
■ 正答:2番 — 気腹圧は100mmHg程度に設定する。
腹腔鏡手術は二酸化炭素で気腹し、トロッカを介して器具を挿入する。気腹圧は通常8〜15mmHg(約10mmHg)で、高すぎると静脈還流低下や換気障害を招く。100mmHgは動脈圧に匹敵し明らかに過大なので、誤っているのは2番。
【各選択肢の解説】
1. 気腹に二酸化炭素を使用する。 → ✅ 正しい。血中に吸収されても代謝・排出されやすく、支燃性がないCO2を用いる。
2. 気腹圧は100mmHg程度に設定する。 → ❌ 誤り。適正気腹圧は8〜15mmHg程度。100mmHgは過大で循環・換気を破綻させる。
3. 気腹による血圧低下が起こる。 → ✅ 正しい。腹圧上昇で静脈還流が減り血圧が低下しうる。
4. トロッカ(トロカール)を使用する。 → ✅ 正しい。腹壁に留置し器具・カメラの出入り口とする。
5. 自動吻合器が使用できる。 → ✅ 正しい。腹腔鏡下でも自動縫合・吻合器を用いる。
【試験対策ポイント】
腹腔鏡の気腹圧=8〜15mmHg、気腹ガス=CO2は必須知識。合併症=皮下気腫・高CO2血症・静脈還流低下による血圧低下・ガス塞栓。気腹装置(気腹器)は設定圧を超えると送気を止めるフェイルセーフをもつ。
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