MEカコモン臨床工学技士国家試験 過去問・解説

第31回 臨床工学技士国家試験 午後 第65問

呼吸療法装置第31回午後

第31回 臨床工学技士国家試験 午後 第65問(呼吸療法装置)の正答は 5 です。高気圧酸素治療(HBO)の加圧時に生じるのは、閉鎖腔が外圧で押し縮められる「スクイーズ(締めつけ)障害」。

問題
高気圧酸素治療における加圧時に発症する合併症はどれか。 a.皮下気腫 b.急性動脈ガス塞栓 c.滲出性中耳炎 d.鼓膜損傷 e.副鼻腔障害
  1. 1. a、b、c
  2. 2. a、b、e
  3. 3. a、d、e
  4. 4. b、c、d
  5. 5. c、d、e

正答:5番

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解説
■ 正答:5番 — c、d、e

高気圧酸素治療(HBO)の加圧時に生じるのは、閉鎖腔が外圧で押し縮められる「スクイーズ(締めつけ)障害」。滲出性中耳炎・鼓膜損傷・副鼻腔障害が加圧時の合併症。皮下気腫・動脈ガス塞栓は減圧時に生じる。よってc・d・e=5番。


【各選択肢の解説】

a.皮下気腫 → ❌減圧時。ガスが膨張して組織へ漏れる(ボイルの法則)。
b.急性動脈ガス塞栓 → ❌減圧時。肺の過膨張・破裂で気泡が動脈へ入る。
c.滲出性中耳炎 → ✅加圧時。耳管が開かず中耳スクイーズを生じる。
d.鼓膜損傷 → ✅加圧時。中耳の圧平衡不良で鼓膜が内陥・損傷。
e.副鼻腔障害 → ✅加圧時。副鼻腔の換気不良によるスクイーズ。

よって加圧時の合併症はc・d・e → 5番が正答。


【試験対策ポイント】

  • 加圧時=スクイーズ障害(中耳・副鼻腔・鼓膜など閉鎖腔が縮む):耳抜き(バルサルバ)で予防
  • 減圧時=膨張・気泡障害(皮下気腫・肺破裂・動脈ガス塞栓・減圧症)
  • HBOの絶対禁忌:未処置の緊張性気胸。治療圧は通常2〜3絶対気圧。
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