第31回 臨床工学技士国家試験 午後 第67問
第31回 臨床工学技士国家試験 午後 第67問(呼吸療法装置)の正答は 2 です。医療用酸素濃縮器には、ゼオライトで窒素を吸着して約90%の酸素を作る吸着型と、高分子膜で酸素を選択的に透過させて約40%の酸素を作る膜型がある。
- 1. a、b
- 2. a、e ✓
- 3. b、c
- 4. c、d
- 5. d、e
正答:2番
初回正答率 73.9%参考値
23人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
医療用酸素濃縮器には、ゼオライトで窒素を吸着して約90%の酸素を作る吸着型と、高分子膜で酸素を選択的に透過させて約40%の酸素を作る膜型がある。在宅酸素療法の主流は吸着型。
【各選択肢の解説】
a.吸着型では空気中の窒素を吸着する。
✅ 正しい。加圧した空気をゼオライト(モレキュラーシーブ)に通すと窒素が吸着され、残った酸素が取り出される。
b.膜型では20 L/分以上の酸素を供給できる。
❌ 誤り。酸素濃縮器はそこまでの流量を出せない。正しくは、在宅用の酸素濃縮器の流量はおおむね数L/分程度までで、多量の酸素は液化酸素や配管から供給する。
c.膜型では酸素濃度90 %以上を供給できる。
❌ 誤り。90%以上は吸着型の値である。正しくは、膜型で得られる酸素濃度は約40%にとどまる。
d.膜型ではゼオライト膜が使用されている。
❌ 誤り。ゼオライトは吸着型の吸着剤である。正しくは、膜型では酸素を窒素より通しやすい高分子膜(シリコーン系など)を使う。
e.装置の安全性はJIS で規定されている。
✅ 正しい。JIS T 7209(医療用酸素濃縮装置-安全及び基本性能)で規定されている。
❌ 誤り。bは濃縮器の流量の範囲を超える。正しくはa・eの組合せ。
✅ 正しい。a・eはいずれも設問に当てはまる(=正答)。
❌ 誤り。bは濃縮器の流量の範囲を超える。cの90%以上は吸着型の値。正しくはa・eの組合せ。
❌ 誤り。cの90%以上は吸着型の値。dのゼオライトは吸着型の吸着剤。正しくはa・eの組合せ。
❌ 誤り。dのゼオライトは吸着型の吸着剤。正しくはa・eの組合せ。
【試験対策ポイント】
| 吸着型(PSA) | 膜型 | |
|---|---|---|
| しくみ | ゼオライトが窒素を吸着 | 高分子膜が酸素を選択透過 |
| 酸素濃度 | 約90% | 約40% |
| 現状 | 在宅酸素療法の主流 | 少数 |
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