MEカコモン臨床工学技士国家試験 過去問・解説

第31回 臨床工学技士国家試験 午後 第72問

体外循環・補助循環第31回午後

第31回 臨床工学技士国家試験 午後 第72問(体外循環・補助循環)の正答は 3 です。維持透析患者は動脈硬化・高血圧で末梢血管抵抗が高いため、同じ灌流量でも灌流圧が高くなりやすい。

問題
慢性腎不全による維持透析患者における人工心肺管理で正しいのはどれか。
  1. 1. 無輸血体外循環が容易である。
  2. 2. 血清カリウム値は高めになるよう補正する。
  3. 3. 灌流圧は高めになる場合が多い。 ✓
  4. 4. 利尿薬を大量に用い自尿の確保に努める。
  5. 5. 術中透析施行中はその流量分だけ灌流量を増やす。

正答:3番

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この問題の正答率(MEカコモン利用者の実データ)

初回正答率 36.4%参考値

11人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です

同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
■ 正答:3番 — 灌流圧は高めになる場合が多い。

維持透析患者は動脈硬化・高血圧で末梢血管抵抗が高いため、同じ灌流量でも灌流圧が高くなりやすい。あわせて、腎性貧血・高カリウム・無尿という弱点を押さえる問題。


【各選択肢の解説】

1. 無輸血体外循環が容易である。
❌ 誤り。維持透析患者は腎性貧血で術前のヘモグロビン値が低いことが多く、充填液による血液希釈に耐えにくい。正しくは、無輸血での体外循環は難しく、輸血が必要になりやすい。
2. 血清カリウム値は高めになるよう補正する。
❌ 誤り。腎臓からカリウムを排泄できないうえ、高カリウムの心筋保護液や輸血でカリウムが上がりやすい。正しくは、高カリウム血症による不整脈を避けるため、カリウムは高くならないように管理し、術中透析などで除去する。
3. 灌流圧は高めになる場合が多い。
✅ 正しい(=正答)。動脈硬化で血管が硬く、末梢血管抵抗が高いため、灌流量を保つと灌流圧が上がりやすい。
4. 利尿薬を大量に用い自尿の確保に努める。
❌ 誤り。維持透析患者は尿がほとんど出ず(乏尿・無尿)、利尿薬で尿量を得ることは期待できない。正しくは、余分な水分やカリウムは人工心肺回路に組み込んだ限外濾過・術中透析で除去する。
5. 術中透析施行中はその流量分だけ灌流量を増やす。
❌ 誤り。灌流量は体表面積と体温から決める目標値に合わせて管理するもので、透析の流量を機械的に上乗せして決めるものではない。正しくは、術中透析中も通常の基準どおり、患者に送られる血流が目標の灌流量になるよう管理する。

【試験対策ポイント】

透析患者の特徴人工心肺での対応
腎性貧血希釈に弱い=輸血が必要になりやすい
高カリウムになりやすいカリウムを上げない・術中透析で除去
無尿利尿薬に頼らず限外濾過・透析で除水
動脈硬化灌流圧が高くなりやすい
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✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(医療系国家試験の過去問を解説する現役の医療専門職が運営)が、臨床工学技士国家試験の出題基準と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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