第31回 臨床工学技士国家試験 午後 第72問
体外循環・補助循環第31回午後
第31回 臨床工学技士国家試験 午後 第72問(体外循環・補助循環)の正答は 3 です。維持透析患者は動脈硬化が進んでおり、体外循環中の灌流圧(送血圧・平均動脈圧)が高めになりやすい。
問題
慢性腎不全による維持透析患者における人工心肺管理で正しいのはどれ か。
- 1. 無輸血体外循環が容易である。
- 2. 血清カリウム値は高めになるよう補正する。
- 3. 灌流圧は高めになる場合が多い。 ✓
- 4. 利尿薬を大量に用い自尿の確保に努める。
- 5. 術中透析施行中はその流量分だけ灌流量を増やす。
正答:3番
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解説
■ 正答:3番 — 灌流圧は高めになる場合が多い。
維持透析患者は動脈硬化が進んでおり、体外循環中の灌流圧(送血圧・平均動脈圧)が高めになりやすい。貧血のため無輸血は困難、高カリウムを避けKは低め管理、乏尿・無尿で利尿薬は無効。よって3番。
【各選択肢の解説】
1. 無輸血体外循環が容易である。
❌ 誤り。腎性貧血で予備が乏しく、希釈に耐えにくいため無輸血はむしろ困難。
❌ 誤り。腎性貧血で予備が乏しく、希釈に耐えにくいため無輸血はむしろ困難。
2. 血清カリウム値は高めになるよう補正する。
❌ 誤り。透析患者は高K血症になりやすく、致死的不整脈を避けるため低め〜正常に管理する。
❌ 誤り。透析患者は高K血症になりやすく、致死的不整脈を避けるため低め〜正常に管理する。
3. 灌流圧は高めになる場合が多い。
✅ 正しい。動脈硬化・血管抵抗上昇のため送血圧・灌流圧が高くなりやすい。
✅ 正しい。動脈硬化・血管抵抗上昇のため送血圧・灌流圧が高くなりやすい。
4. 利尿薬を大量に用い自尿の確保に努める。
❌ 誤り。維持透析患者は乏尿・無尿で利尿薬は効かない。過剰水分は術中透析(限外濾過)で除去する。
❌ 誤り。維持透析患者は乏尿・無尿で利尿薬は効かない。過剰水分は術中透析(限外濾過)で除去する。
5. 術中透析施行中はその流量分だけ灌流量を増やす。
❌ 誤り。透析回路への分流分を単純に灌流量へ上乗せする管理は不適切。
❌ 誤り。透析回路への分流分を単純に灌流量へ上乗せする管理は不適切。
【試験対策ポイント】
- 維持透析患者の人工心肺:高K回避・K低め管理、術中限外濾過/透析で除水、貧血で輸血必要
- 動脈硬化で灌流圧上昇傾向。カリウム含有心筋保護液の負荷にも注意。
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