第31回 臨床工学技士国家試験 午後 第75問
第31回 臨床工学技士国家試験 午後 第75問(血液浄化療法装置)の正答は 4 です。腹膜透析は自分の腹膜を膜にして持続的にゆっくり除去する方法。
- 1. a、b、c
- 2. a、b、e
- 3. a、d、e
- 4. b、c、d ✓
- 5. c、d、e
正答:4番
初回正答率 61.1%参考値
18人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
腹膜透析は自分の腹膜を膜にして持続的にゆっくり除去する方法。ゆっくりなので循環への負担が小さく残存腎機能も保たれやすく、血管に針を刺さないのでバスキュラーアクセスがいらない。反面、小分子の除去効率と長期の継続は血液透析に劣る。
【各選択肢の解説】
a.小分子溶質の除去に優れる。
❌ 誤り。尿素やクレアチニンなどの小分子を除く効率は血液透析の方が高い。正しくは、小分子溶質の除去は血液透析が優れる。
b.残存腎機能の保持に優れる。
✅ 正しい。急な除水や血圧低下が少ないため腎臓への血流が保たれ、残存腎機能が長く保たれやすい。
c.バスキュラーアクセスが不要である。
✅ 正しい。腹腔に留置したカテーテルから透析液を出し入れするので、内シャントなどの血管アクセスはいらない。
d.心血管系への負担が少ない。
✅ 正しい。除水と溶質除去が持続的でゆるやかなため、血圧や体液量の急な変動が少ない。
e.長期透析が可能である。
❌ 誤り。続けるうちに腹膜の機能が落ち、被嚢性腹膜硬化症(EPS)の危険も高まるため、長期の継続は難しい。正しくは、長期の維持には血液透析が向き、腹膜透析は年数とともに血液透析への移行や併用を考える。
❌ 誤り。aの小分子溶質の除去は血液透析が優れる。正しくはb・c・dの組合せ。
❌ 誤り。aは小分子除去、eは長期透析の点で誤り。正しくはb・c・dの組合せ。
❌ 誤り。aとeが誤り。正しくはb・c・dの組合せ。
✅ 正しい。b・c・dはいずれも腹膜透析の特徴である(=正答)。
❌ 誤り。eの長期透析は腹膜透析の弱点である。正しくはb・c・dの組合せ。
【試験対策ポイント】
| 項目 | 腹膜透析 | 血液透析 |
|---|---|---|
| 小分子の除去効率 | 低い | 高い |
| 循環への負担 | 小さい | 大きい |
| 残存腎機能 | 保たれやすい | 落ちやすい |
| アクセス | 腹膜カテーテル | 内シャントなど |
| 長期継続 | 難しい(腹膜劣化・EPS) | 可能 |
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