第31回 臨床工学技士国家試験 午後 第74問
第31回 臨床工学技士国家試験 午後 第74問(体外循環・補助循環)の正答は 4 です。IABP(大動脈内バルーンパンピング)は拡張期にバルーンを膨らませて冠血流を増やし、収縮直前にしぼませて後負荷を減らす循環補助。
- 1. a、b、c
- 2. a、b、e
- 3. a、d、e
- 4. b、c、d ✓
- 5. c、d、e
正答:4番
初回正答率 76.5%参考値
17人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
IABP(大動脈内バルーンパンピング)は拡張期にバルーンを膨らませて冠血流を増やし、収縮直前にしぼませて後負荷を減らす循環補助。弱った心臓を支えるのが適応で、血管の再狭窄やグラフト閉塞を防ぐ道具ではない。
【各選択肢の解説】
a.冠動脈ステント再狭窄予防
❌ 誤り。再狭窄は血管内膜の増殖によるもので、IABPの循環補助では防げない。正しくは、ステント再狭窄の予防には薬剤溶出性ステントなどが用いられる。
b.人工心肺離脱困難
✅ 正しい。後負荷を減らし冠血流を増やして、弱った心臓が自力で拍出できるまで支える。
c.開心術後低心拍出量症候群
✅ 正しい。術後の低心拍出量症候群(LOS)で強心薬だけでは足りないときの代表的な適応である。
d.急性心筋梗塞後心室中隔穿孔を合併した心原性ショック
✅ 正しい。後負荷を減らすと左室から右室への短絡が減り、手術までの循環を支えられる。
e.冠動脈バイパス術後のグラフト閉塞予防
❌ 誤り。グラフト閉塞は血栓や吻合部の問題によるもので、IABPで予防するものではない。正しくは、グラフト閉塞の予防には抗血小板薬などの薬物療法が用いられる。
❌ 誤り。aのステント再狭窄予防は適応でない。正しくはb・c・dの組合せ。
❌ 誤り。aのステント再狭窄予防とeのグラフト閉塞予防は適応でない。正しくはb・c・dの組合せ。
❌ 誤り。aとeは適応でない。正しくはb・c・dの組合せ。
✅ 正しい。b・c・dはいずれもIABPの適応である(=正答)。
❌ 誤り。eのグラフト閉塞予防は適応でない。正しくはb・c・dの組合せ。
【試験対策ポイント】
| タイミング | バルーン | 効果 |
|---|---|---|
| 拡張期 | 膨らむ | 冠血流の増加(ダイアストリック・オーグメンテーション) |
| 収縮直前 | しぼむ | 後負荷の軽減 |
- 禁忌:大動脈弁閉鎖不全・大動脈解離・大動脈瘤
- 効果は自己心拍に頼る(心停止・心室細動では補助にならない)
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