第31回 臨床工学技士国家試験 午後 第79問
血液浄化療法装置第31回午後
第31回 臨床工学技士国家試験 午後 第79問(血液浄化療法装置)の正答は 3 です。尿素のKt/Vは1回透析での尿素除去量を示す透析量の指標で、無次元数、1.2以上が推奨され、生命予後の規定因子。
問題
維持血液透析における尿素のKt/V について誤っているのはどれか。
- 1. 透析量を表す。
- 2. 1.2 以上が推奨されている。
- 3. 蛋白異化率に比例する。 ✓
- 4. 生命予後規定因子である。
- 5. 無次元数である。
正答:3番
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解説
■ 正答:3番 — 蛋白異化率に比例する。(これが誤り)
尿素のKt/Vは1回透析での尿素除去量を示す透析量の指標で、無次元数、1.2以上が推奨され、生命予後の規定因子。蛋白異化率(PCR/nPCR)は栄養状態の指標で別概念であり、Kt/Vが「蛋白異化率に比例する」は誤り。誤りを問う問題なので3番。
【各選択肢の解説】
1. 透析量を表す。
✅ 正しい。K(クリアランス)×t(時間)/V(体液量)で1回の透析量(尿素除去効率)を示す。
✅ 正しい。K(クリアランス)×t(時間)/V(体液量)で1回の透析量(尿素除去効率)を示す。
2. 1.2以上が推奨されている。
✅ 正しい。週3回HDではsingle-pool Kt/V ≧1.2が目標。
✅ 正しい。週3回HDではsingle-pool Kt/V ≧1.2が目標。
3. 蛋白異化率に比例する。
❌ 誤り(これが正答)。蛋白異化率(nPCR)は蛋白摂取・栄養状態の指標で、Kt/Vとは別物。単純な比例関係にはない。
❌ 誤り(これが正答)。蛋白異化率(nPCR)は蛋白摂取・栄養状態の指標で、Kt/Vとは別物。単純な比例関係にはない。
4. 生命予後規定因子である。
✅ 正しい。Kt/Vが低いと死亡リスクが上がり、透析量は予後と相関する。
✅ 正しい。Kt/Vが低いと死亡リスクが上がり、透析量は予後と相関する。
5. 無次元数である。
✅ 正しい。K・t(mL/min×min=mL)をV(mL)で割るため単位が相殺され無次元。
✅ 正しい。K・t(mL/min×min=mL)をV(mL)で割るため単位が相殺され無次元。
【試験対策ポイント】
- Kt/V:K=ダイアライザ尿素クリアランス、t=透析時間、V=尿素分布容積(≒体液量)。無次元・目標≧1.2
- nPCR(標準化蛋白異化率)=栄養(蛋白摂取)指標で別概念
- 透析量指標にはKt/VのほかにURR(尿素除去率)もある。
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