MEカコモン臨床工学技士国家試験 過去問・解説

第32回 臨床工学技士国家試験 午前 第11問

呼吸器系第32回午前

第32回 臨床工学技士国家試験 午前 第11問(呼吸器系)の正答は 3 です。COPDの胸部X線は肺の過膨張を読む。

問題
慢性閉塞性肺疾患(COPD)の胸部X 線所見で正しいのはどれか。 a.横隔膜の平低化 b.肺門リンパ節腫大 c.縦隔陰影の拡大 d.肺血管陰影の減少 e.肋間腔の拡大
  1. 1. a、b、c
  2. 2. a、b、e
  3. 3. a、d、e ✓
  4. 4. b、c、d
  5. 5. c、d、e

正答:3番

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この問題の正答率(MEカコモン利用者の実データ)

初回正答率 50%参考値

20人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です

同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
■ 正答:3番(a・d・e)

COPDの胸部X線は肺の過膨張を読む。肺が膨らむので横隔膜が押し下げられて平らになり、肋間が広がり、肺胞の壊れた部分では血管影が減る。心臓は縦に細長く(滴状心)なり、縦隔陰影は狭くなる。


【各選択肢の解説】

a.横隔膜の平低化
✅ 正しい。過膨張した肺に押し下げられ、横隔膜のドームが低く平らになる。

b.肺門リンパ節腫大
❌ 誤り。COPDの所見ではない。正しくは、両側の肺門リンパ節腫大はサルコイドーシスなどでみられる所見である。

c.縦隔陰影の拡大
❌ 誤り。向きが逆。正しくは、COPDでは心臓が縦に細長くなり(滴状心)、縦隔陰影は狭小化する。

d.肺血管陰影の減少
✅ 正しい。肺気腫で肺胞壁と毛細血管床が壊れ、末梢の血管影が減って肺野の透過性が高まる。

e.肋間腔の拡大
✅ 正しい。胸郭が膨らんで肋骨が水平に近づき、肋間腔が広がる(樽状胸郭)。

1. a、b、c
❌ 誤り。bの肺門リンパ節腫大はサルコイドーシスなどの所見。cは縦隔陰影が狭くなるので誤り。正しくはa・d・eの組合せ。
2. a、b、e
❌ 誤り。bの肺門リンパ節腫大はサルコイドーシスなどの所見。正しくはa・d・eの組合せ。
3. a、d、e
✅ 正しい。a・d・eはいずれも肺の過膨張と肺気腫による所見である(=正答)。
4. b、c、d
❌ 誤り。bの肺門リンパ節腫大はサルコイドーシスなどの所見。cは縦隔陰影が狭くなるので誤り。正しくはa・d・eの組合せ。
5. c、d、e
❌ 誤り。cは縦隔陰影が狭くなるので誤り。正しくはa・d・eの組合せ。

【試験対策ポイント】

所見COPD(過膨張)
横隔膜低く平ら
肋間腔拡大
肺野透過性亢進・血管影減少
心陰影滴状心(縦に細長い)
  • 診断は気管支拡張薬吸入後の1秒率(FEV1/FVC)70%未満(日本呼吸器学会 COPD診断と治療のためのガイドライン)
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