第32回 臨床工学技士国家試験 午前 第29問
第32回 臨床工学技士国家試験 午前 第29問(生体物理・化学現象の計測)の正答は 3 です。トランジットタイム型超音波血流計は、上流向き・下流向きの超音波の伝わる時間の差から流量を求める。
- 1. a、b、c
- 2. a、b、e
- 3. a、d、e ✓
- 4. b、c、d
- 5. c、d、e
正答:3番
初回正答率 73.3%参考値
15人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
トランジットタイム型超音波血流計は、上流向き・下流向きの超音波の伝わる時間の差から流量を求める。血管やチューブの外から当てるだけで測れ、原理上ゼロ点のずれが小さい。
【各選択肢の解説】
a.複数チャネルの同時計測が可能である。
✅ 正しい。複数のプローブを接続し、複数のグラフトや部位を同時に測れる装置がある。
b.電気的干渉を受けやすい。
❌ 誤り。正しくは、超音波の伝搬時間を測るため、電磁血流計に比べて電気的干渉を受けにくい。
c.測定開始前にゼロ点補正が必要である。
❌ 誤り。正しくは、流れがないときは往復の伝搬時間差がゼロになる原理なので、測定前のゼロ点補正は不要である(ゼロ点補正が必要なのは電磁血流計)。
d.体外循環用のチューブで使用可能である。
✅ 正しい。チューブの外側にプローブを付けて、人工心肺回路などの流量を非侵襲的に測れる。
e.内胸動脈グラフトで使用可能である。
✅ 正しい。冠動脈バイパス術で、吻合後のグラフト(内胸動脈など)の血流を測って開存を確かめるのに使われる。
❌ 誤り。b・cは誤り。正しくはa・d・eの組合せ。
❌ 誤り。bは誤り。正しくはa・d・eの組合せ。
✅ 正しい(=正答)。3つとも正しい記述である。
❌ 誤り。b・cは誤り。正しくはa・d・eの組合せ。
❌ 誤り。cは誤り。正しくはa・d・eの組合せ。
【試験対策ポイント】
| 血流計 | 原理 | 特徴 |
|---|---|---|
| トランジットタイム型超音波 | 上流・下流の伝搬時間差 | ゼロ点補正不要・電気的干渉に強い・チューブにも使える |
| 電磁血流計 | ファラデーの電磁誘導 | ゼロ点補正が必要・血管に密着が必要 |
| 超音波ドプラ | ドプラ偏移 | 流速を測る |
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