MEカコモン臨床工学技士国家試験 過去問・解説

第32回 臨床工学技士国家試験 午前 第63問

情報処理工学第32回午前

第32回 臨床工学技士国家試験 午前 第63問(情報処理工学)の正答は 5 です。設問は「誤っているもの」。

問題
AD 変換について誤っているのはどれか。
  1. 1. 標本化した信号を量子化する。
  2. 2. 標本化周波数は信号に含まれる最高周波数の2 倍以上必要である。
  3. 3. 標本化周波数が低すぎると折り返し雑音が起こる。
  4. 4. 量子化の分解能を上げるには量子化ビット数を増やす。
  5. 5. 量子化雑音を低減するには標本化周波数を高くする。

正答:5番

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解説
■ 正答:5番 — 量子化雑音を低減するには標本化周波数を高くする。

設問は「誤っているもの」。量子化雑音(量子化誤差)はアナログ値を有限段階に丸める際に生じるので、低減するには量子化ビット数(分解能)を増やす。標本化周波数を上げても量子化雑音は減らない。よって5番が誤りで正答。


【各選択肢の解説】

1. 標本化した信号を量子化する。
✅ 正しい。AD変換は「標本化→量子化→符号化」の順で行う。
2. 標本化周波数は信号に含まれる最高周波数の2倍以上必要である。
✅ 正しい。標本化定理(ナイキスト):fs≧2fmax。
3. 標本化周波数が低すぎると折り返し雑音が起こる。
✅ 正しい。fs<2fmaxでエイリアシング(折り返し雑音)が生じる。
4. 量子化の分解能を上げるには量子化ビット数を増やす。
✅ 正しい。nビットで2^n段階。ビット数を増やすほど分解能が上がる。
5. 量子化雑音を低減するには標本化周波数を高くする。
❌ 誤り。量子化雑音は量子化ビット数を増やして低減する。標本化周波数とは無関係。

【試験対策ポイント】

・AD変換3ステップ:標本化(時間の離散化)→量子化(振幅の離散化)→符号化。
・標本化定理:fs≧2fmax。破ると折り返し雑音(エイリアシング)。防止に低域通過フィルタ(アンチエイリアシング)。
・量子化雑音は量子化ビット数nで決まる。SN比の目安は約6n[dB]。

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