第32回 臨床工学技士国家試験 午前 第70問
第32回 臨床工学技士国家試験 午前 第70問(体外循環・補助循環)の正答は 3 です。カリウムは細胞内に多く細胞外に少ない。
- 1. a、b
- 2. a、e
- 3. b、c ✓
- 4. c、d
- 5. d、e
正答:3番
初回正答率 57.9%参考値
19人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
カリウムは細胞内に多く細胞外に少ない。インスリンは細胞外のK⁺を細胞内へ移し、血清K⁺の異常(高くても低くても)は心筋の興奮性を変えて不整脈を起こす。
【各選択肢の解説】
a.人工心肺中は高カリウム血症になる。 ❌ 誤り。正しくは血液希釈・利尿薬による尿中排泄・インスリン投与などで低カリウム血症に傾きやすく、K⁺を補正しながら管理する(心筋保護液を大量に使うと高くなることもある)。
b.インスリンはカリウムを細胞内に移動させる。 ✅ 正しい。Na⁺/K⁺-ATPaseを活性化してK⁺を細胞内へ取り込ませる。高カリウム血症のGI療法(グルコース+インスリン)に使う。
c.低カリウム血症では不整脈が出やすくなる。 ✅ 正しい。心筋の再分極が遅れ(U波・QT延長)、期外収縮や心室性不整脈が起こりやすい。
d.心筋保護時の心停止には低カリウム液を用いる。 ❌ 誤り。正しくは高カリウムの心筋保護液で心筋を脱分極させ、拡張期で停止させる。
e.溶血すると低カリウム血症になる。 ❌ 誤り。正しくは赤血球内の多量のK⁺が血漿へ出るので高カリウム血症になる。
❌ 誤り。aは低カリウムに傾きやすい。正しくはb・c。
❌ 誤り。a・eとも向きが逆。正しくはb・c。
✅ 正しい(=正答)。b・cとも正しい。
❌ 誤り。dは高カリウム液を使う。正しくはb・c。
❌ 誤り。d・eとも向きが逆。正しくはb・c。
【試験対策ポイント】
| 場面 | K⁺の向き |
|---|---|
| インスリン・アルカローシス・β2刺激 | 細胞内へ(血清K↓) |
| 溶血・アシドーシス・組織崩壊 | 細胞外へ(血清K↑) |
| 心筋保護液 | 高K⁺で拡張期停止 |
| 人工心肺中 | 希釈・利尿で低Kに傾きやすい |
・高カリウム血症の心電図:テント状T波→P波の平低化・QRS幅の延長→サインカーブ様→心停止。
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