第32回 臨床工学技士国家試験 午前 第85問
生体物性第32回午前
第32回 臨床工学技士国家試験 午前 第85問(生体物性)の正答は 2 です。生体組織の誘電率は周波数が上がるにつれて3段階で下がる(α・β・γ分散)。
問題
生体の電気特性について誤っている組合せはどれか。
- 1. α 分散 ― イオンの移動
- 2. β 分散 ― 水分子の緩和現象 ✓
- 3. 能動性 ― 細胞の電気的興奮
- 4. 異方性 ― 組織の配列方向
- 5. 静止電位 ― 細胞内外のイオン濃度差
正答:2番
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この問題の正答率(MEカコモン利用者の実データ)
初回正答率 77.8%参考値
18人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:2番 — β 分散 ― 水分子の緩和現象
生体組織の誘電率は周波数が上がるにつれて3段階で下がる(α・β・γ分散)。β分散の起源は細胞膜の界面分極で、水分子の配向緩和はγ分散の起源である。この取り違えが誤りの組合せ。
【各選択肢の解説】
1. α 分散 ― イオンの移動
✅ 正しい。低い周波数で見られる分散で、細胞膜表面の対イオンの移動に由来するとされる。
✅ 正しい。低い周波数で見られる分散で、細胞膜表面の対イオンの移動に由来するとされる。
2. β 分散 ― 水分子の緩和現象
❌ 誤り(=正答)。正しくはβ分散は細胞膜の界面分極(膜がコンデンサとして働く)による。水分子の緩和はGHz帯のγ分散。
❌ 誤り(=正答)。正しくはβ分散は細胞膜の界面分極(膜がコンデンサとして働く)による。水分子の緩和はGHz帯のγ分散。
3. 能動性 ― 細胞の電気的興奮
✅ 正しい。神経・筋の細胞は刺激で自ら活動電位を発生する。生体が電気を受けるだけでなく自ら起こす性質を能動性という。
✅ 正しい。神経・筋の細胞は刺激で自ら活動電位を発生する。生体が電気を受けるだけでなく自ら起こす性質を能動性という。
4. 異方性 ― 組織の配列方向
✅ 正しい。筋線維のように細胞が一方向に並ぶ組織では、線維方向と直交方向で導電率が異なる。
✅ 正しい。筋線維のように細胞が一方向に並ぶ組織では、線維方向と直交方向で導電率が異なる。
5. 静止電位 ― 細胞内外のイオン濃度差
✅ 正しい。細胞内に多いK⁺の濃度差と、静止時の膜がK⁺を通しやすいことで、細胞内が負の静止電位が生じる。
✅ 正しい。細胞内に多いK⁺の濃度差と、静止時の膜がK⁺を通しやすいことで、細胞内が負の静止電位が生じる。
【試験対策ポイント】
| 分散 | 周波数帯 | 起源 |
|---|---|---|
| α分散 | 低周波(kHz以下) | 細胞膜表面の対イオンの移動 |
| β分散 | kHz〜MHz帯 | 細胞膜の界面分極 |
| γ分散 | GHz帯 | 水分子の配向緩和 |
- 生体の電気特性として挙げられる性質の例:能動性(自ら興奮する)・非線形性・異方性・周波数依存性(分散)など
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