MEカコモン臨床工学技士国家試験 過去問・解説

第32回 臨床工学技士国家試験 午前 第85問

生体物性第32回午前

第32回 臨床工学技士国家試験 午前 第85問(生体物性)の正答は 2 です。設問は「誤っている組合せ」。

問題
生体の電気特性について誤っている組合せはどれか。
  1. 1. a 分散 イオンの移動
  2. 2. b 分散 水分子の緩和現象
  3. 3. 能動性   細胞の電気的興奮
  4. 4. 異方性   組織の配列方向
  5. 5. 静止電位   細胞内外のイオン濃度差

正答:2番

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解説
■ 正答:2番 — β分散 — 水分子の緩和現象

設問は「誤っている組合せ」。β分散は細胞膜の容量性(界面分極、Maxwell–Wagner効果)に由来し、水分子の緩和はγ分散である。よってこの組合せが誤りで正答。


【各選択肢の解説】

1. α分散 — イオンの移動
✅ 正しい。低周波域で、細胞膜表面の対イオン移動などに由来。
2. β分散 — 水分子の緩和現象
❌ 誤り。β分散は細胞膜の界面分極(容量性)による。水分子の緩和はγ分散(GHz帯)。
3. 能動性 — 細胞の電気的興奮
✅ 正しい。生体の能動的な電気現象(活動電位)。
4. 異方性 — 組織の配列方向
✅ 正しい。筋線維・神経など、配列方向で電気特性が異なる。
5. 静止電位 — 細胞内外のイオン濃度差
✅ 正しい。K⁺等の濃度勾配が静止膜電位を生む。

【試験対策ポイント】

分散周波数帯起源
α分散Hz〜kHz細胞膜表面の対イオン移動
β分散kHz〜MHz細胞膜の界面分極(容量性)
γ分散GHz水分子の緩和(誘電分散)

生体は周波数が上がるほど誘電率が段階的に低下する(3つの分散)。

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