第32回 臨床工学技士国家試験 午前 第86問
第32回 臨床工学技士国家試験 午前 第86問(生体物性)の正答は 4 です。α線は電離作用が強いぶん短い距離でエネルギーを失い、X線は電離がまばらなぶん深くまで届く。
- 1. a、b
- 2. a、e
- 3. b、c
- 4. c、d ✓
- 5. d、e
正答:4番
初回正答率 72.2%参考値
18人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
α線は電離作用が強いぶん短い距離でエネルギーを失い、X線は電離がまばらなぶん深くまで届く。線量当量は吸収線量に放射線の種類による生物学的効果の違いを掛けた量である。
【各選択肢の解説】
a.皮膚は骨髄より放射線感受性が高い。
❌ 誤り。正しくは骨髄(造血組織)の方が感受性が高い。細胞分裂の盛んな組織ほど感受性が高い(ベルゴニー・トリボンドーの法則)。
b.X 線はα 線より電離作用が強い。
❌ 誤り。正しくはα線の方が電離作用が強い。α線は重く電荷が大きいので、単位長さあたりのエネルギー付与(LET)が大きい。
c.X 線はα 線より到達深度が大きい。
✅ 正しい。α線は紙1枚や皮膚の表層で止まるが、X線は体を透過する。
d.線量当量は組織の放射線感受性が考慮されている。
✅ 正しい。線量当量(Sv)は吸収線量(Gy)に線質係数を掛けた量である。同じ吸収線量でも、α線のようにLETの大きい放射線ほど生体組織への影響が大きいので、その違いを線質係数で重み付けして、生体が受ける影響の大きさとして表している。
e.照射線量の単位はBq(ベクレル)である。
❌ 誤り。正しくは照射線量の単位はC/kg。Bqは放射能(1秒あたりの壊変数)の単位。
❌ 誤り。a・bとも誤った記述。正しくはc・d。
❌ 誤り。a・eとも誤った記述。正しくはc・d。
❌ 誤り。bが誤った記述。正しくはc・d。
✅ 正しい。どちらも正しい記述(=正答)。
❌ 誤り。eが誤った記述。正しくはc・d。
【試験対策ポイント】
| 量 | 単位 |
|---|---|
| 照射線量 | C/kg |
| 吸収線量 | Gy |
| 線量当量・等価線量・実効線量 | Sv |
| 放射能 | Bq |
- 電離作用:α線>β線>X線・γ線/透過力はその逆
- 感受性が高い:骨髄・生殖腺・腸上皮など分裂の盛んな組織
- 線量当量=吸収線量×線質係数(放射線の種類の重み)/実効線量=等価線量×組織加重係数(臓器・組織ごとの重み)を合計した量(ICRP勧告)
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