第32回 臨床工学技士国家試験 午後 第30問
第32回 臨床工学技士国家試験 午後 第30問(医用画像計測)の正答は 3 です。超音波診断装置は目的によって表示モード・送信の仕方・走査方式を使い分ける。
- 1. a、b
- 2. a、e
- 3. b、c ✓
- 4. c、d
- 5. d、e
正答:3番
初回正答率 72.7%参考値
11人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
超音波診断装置は目的によって表示モード・送信の仕方・走査方式を使い分ける。速い弁の動きは時間分解能の高いMモード、組織の描出の改善には高調波(ハーモニックイメージング)が向いている。
【各選択肢の解説】
a.狭窄部位の高血流速度の測定にはパルス波を用いる。
❌ 誤り。正しくは連続波ドプラを用いる。パルスドプラは繰り返し周波数の1/2を超えるドプラ偏移で折り返し(エイリアシング)が起こり、高速の血流を測れない。
b.心臓弁運動の定量にはM モードを用いる。
✅ 正しい。1本の走査線上の反射体の動きを時間軸に沿って表示するため時間分解能が高く、弁や心室壁の速い動きを計測できる。
c.組織性状の画像化には高調波が有用である。
✅ 正しい。組織を伝わる間に生じる2倍の周波数の成分で画像を作ると、サイドローブや多重反射によるノイズが減り、分解能とコントラストが上がる。
d.腹部の画像描出にはセクタ走査が適している。
❌ 誤り。正しくは腹部には視野の広いコンベックス走査が適している。セクタ走査は探触子が小さく、肋骨の間から心臓を見るのに向く。
e.B モード画像描出には連続波を用いる。
❌ 誤り。正しくはBモードはパルス波を送り、反射が戻るまでの時間から深さを求めて断層像を作る(パルスエコー法)。連続波では深さがわからない。
❌ 誤り。aが誤り。正しくはb・cの組合せ。
❌ 誤り。a・eとも誤り。正しくはb・cの組合せ。
✅ 正しい。どちらも正しい記述である(=正答)。
❌ 誤り。dが誤り。正しくはb・cの組合せ。
❌ 誤り。d・eとも誤り。正しくはb・cの組合せ。
【試験対策ポイント】
| 方式 | 長所 | 短所・用途 |
|---|---|---|
| パルスドプラ | 測る深さを指定できる | 高速で折り返す |
| 連続波ドプラ | 高流速を測れる | 深さがわからない |
| セクタ走査 | 小さな窓から扇形に見る | 心臓 |
| コンベックス走査 | 広い視野 | 腹部 |
| リニア走査 | 浅い部分を高分解能 | 表在・血管 |
この問題でつまずいた範囲は、ME国試ノート「生体計測装置学」でまとめて復習できます。計測工学・生体電気磁気・生体物理化学・医用画像計測の頻出を整理。赤シート・覚えたチェック・印刷に対応。
▶ 「生体計測装置学」第4章を開く(買い切り850円)- 📚9年分・1,620問をスマホでそのまま演習
- 🎯間違えた問題だけ自動でピックアップして復習
- 📈正答率と苦手な科目をグラフで可視化