第32回 臨床工学技士国家試験 午後 第32問
第32回 臨床工学技士国家試験 午後 第32問(各種治療機器)の正答は 3 です。除細動器の出力はms単位のパルスで、フローティング(非接地)で患者に流す。
- 1. a、b、c
- 2. a、b、e
- 3. a、d、e ✓
- 4. b、c、d
- 5. c、d、e
正答:3番
初回正答率 69.2%参考値
13人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
除細動器の出力はms単位のパルスで、フローティング(非接地)で患者に流す。点検は50 Ωの無誘導抵抗に放電させて行い、心房細動はT波を避けるためR波同期で通電する。
【各選択肢の解説】
a.二相性波形は半導体スイッチにより極性を反転する。
✅ 正しい。IGBTなどの半導体スイッチをブリッジ状に組み、放電の途中で電流の向きを切り替えて二相性波形を作る。
b.出力パルス幅は2〜5 µsである。
❌ 誤り。µsでは短すぎて心筋全体を脱分極させられない。正しくは出力パルス幅は数ms〜十数ms(ミリ秒)である。
c.出力端子の一方は接地されている。
❌ 誤り。一方を接地すると、接地された他の部位を通って電流が流れ、熱傷・感電の危険がある。正しくは出力回路は接地から浮かせた(フローティング)構造である。
d.通電テストには50 Ωの無誘導抵抗を用いる。
✅ 正しい。人体の経胸郭インピーダンスを模した50 Ωの負荷に放電させ、出力エネルギーを測る。インダクタンスがあると波形が変わるため無誘導抵抗を使う。
e.心房細動除去にはR波同期を用いる。
✅ 正しい。T波の頂点付近(受攻期)に通電すると心室細動を誘発するため、R波に同期して通電する(カルディオバージョン)。
❌ 誤り。b(µsでなくms)・c(出力は非接地)を含む。正しくは正しい記述はa・d・eの組合せ。
❌ 誤り。b(µsでなくms)を含む。正しくは正しい記述はa・d・eの組合せ。
✅ 正しい(=正答)。正しい記述のa・d・eだけからなる組合せ。
❌ 誤り。b(µsでなくms)・c(出力は非接地)を含む。正しくは正しい記述はa・d・eの組合せ。
❌ 誤り。c(出力は非接地)を含む。正しくは正しい記述はa・d・eの組合せ。
【試験対策ポイント】
| 対象 | 通電 |
|---|---|
| 心房細動・心房粗動・脈のある心室頻拍 | R波同期(カルディオバージョン) |
| 心室細動・無脈性心室頻拍 | 非同期(R波が判別できない) |
- 出力:ms単位のパルス・フローティング
- 点検:50 Ωの無誘導抵抗へ放電してエネルギーを確認
この問題でつまずいた範囲は、ME国試ノート「医用治療機器学」でまとめて復習できます。各種治療機器(電気メス・除細動器・レーザ等)の原理と安全を整理。赤シート・覚えたチェック・印刷に対応。
▶ 「医用治療機器学」第2章を開く(買い切り850円)- 📚9年分・1,620問をスマホでそのまま演習
- 🎯間違えた問題だけ自動でピックアップして復習
- 📈正答率と苦手な科目をグラフで可視化