第32回 臨床工学技士国家試験 午後 第63問
各種治療機器第32回午後
第32回 臨床工学技士国家試験 午後 第63問(各種治療機器)の正答は 3 です。高気圧で増えるのは血漿に溶ける溶解型酸素。
問題
高気圧酸素治療の生体に対する作用で誤っているのはどれか。
- 1. 酸素毒性の発現
- 2. 溶解型酸素の増加
- 3. 結合型酸素の増加 ✓
- 4. 一酸化炭素の排出促進
- 5. 不活性ガスの排出促進
正答:3番
次の問題から答えを隠して1問ずつ出題。答えはアプリの学習記録に残ります(登録不要) — 弱点分析・成績グラフはアプリで
この問題の正答率(MEカコモン利用者の実データ)
初回正答率 75%参考値
12人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:3番 — 結合型酸素の増加
高気圧で増えるのは血漿に溶ける溶解型酸素。ヘモグロビンと結合する結合型酸素は大気圧下でもほぼ飽和(SpO₂ 97〜98%前後)しているので、気圧を上げてもほとんど増えない。したがって「結合型酸素の増加」が誤り。
【各選択肢の解説】
1. 酸素毒性の発現
✅ 正しい。高い酸素分圧にさらされると、けいれんなどの中枢神経型や、肺障害を起こす肺型の酸素中毒が起こりうる。
✅ 正しい。高い酸素分圧にさらされると、けいれんなどの中枢神経型や、肺障害を起こす肺型の酸素中毒が起こりうる。
2. 溶解型酸素の増加
✅ 正しい。気体の溶ける量は分圧に比例する(ヘンリーの法則)。高気圧で酸素分圧を上げると血漿中の溶解酸素が大きく増え、これが治療の主な作用である。
✅ 正しい。気体の溶ける量は分圧に比例する(ヘンリーの法則)。高気圧で酸素分圧を上げると血漿中の溶解酸素が大きく増え、これが治療の主な作用である。
3. 結合型酸素の増加
❌ 誤り(=正答)。結合型酸素は大気圧下ですでにほぼ飽和しており、高気圧でもほとんど増えない。正しくは、高気圧酸素治療で増えるのは溶解型酸素である。
❌ 誤り(=正答)。結合型酸素は大気圧下ですでにほぼ飽和しており、高気圧でもほとんど増えない。正しくは、高気圧酸素治療で増えるのは溶解型酸素である。
4. 一酸化炭素の排出促進
✅ 正しい。高い酸素分圧がCOとヘモグロビンの結合(CO-Hb)を外し、COの排出を速める。そのため一酸化炭素中毒の治療に用いる。
✅ 正しい。高い酸素分圧がCOとヘモグロビンの結合(CO-Hb)を外し、COの排出を速める。そのため一酸化炭素中毒の治療に用いる。
5. 不活性ガスの排出促進
✅ 正しい。高濃度の酸素を吸うと吸入する窒素の分圧が下がり、体内の窒素(不活性ガス)が出ていく方向の分圧差ができる。加圧で気泡も小さくなるので、減圧症や空気塞栓の治療に用いる。
✅ 正しい。高濃度の酸素を吸うと吸入する窒素の分圧が下がり、体内の窒素(不活性ガス)が出ていく方向の分圧差ができる。加圧で気泡も小さくなるので、減圧症や空気塞栓の治療に用いる。
【試験対策ポイント】
| 作用 | しくみ | 主な適応・注意 |
|---|---|---|
| 溶解型酸素の増加 | ヘンリーの法則 | 組織の低酸素 |
| CO排出促進 | CO-Hbの解離 | 一酸化炭素中毒 |
| 不活性ガスの排出 | 分圧差・気泡の縮小 | 減圧症・空気塞栓 |
| 結合型酸素 | ほぼ飽和で頭打ち | 増えない |
| 副作用 | 高い酸素分圧・圧変化 | 酸素中毒・圧外傷(中耳など)・火災 |
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