MEカコモン臨床工学技士国家試験 過去問・解説

第32回 臨床工学技士国家試験 午後 第64問

生体物理・化学現象の計測第32回午後

第32回 臨床工学技士国家試験 午後 第64問(生体物理・化学現象の計測)の正答は 5 です。図のカプノグラムは吸気相の基線(ベースライン)がゼロに戻らず上昇している波形。

問題
図のようなカプノグラムを呈する麻酔中の原因はどれか。 時間[秒] CO2 分圧
  1. 1. 誤挿管
  2. 2. 気道狭窄
  3. 3. 回路リーク
  4. 4. 自発呼吸の混入
  5. 5. 二酸化炭素吸収剤の劣化

正答:5番

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解説
■ 正答:5番 — 二酸化炭素吸収剤の劣化

図のカプノグラムは吸気相の基線(ベースライン)がゼロに戻らず上昇している波形。これは呼出したCO2を再吸入している(リブリージング)ことを示し、麻酔回路の二酸化炭素吸収剤(ソーダライム)が劣化して吸気ガス中のCO2を除去できていないのが原因。よって正答は5番。


【各選択肢の解説】

1. 誤挿管
❌ 誤り。食道挿管では肺換気がなくCO2波形はほぼ平坦(検出されない)になる。
2. 気道狭窄
❌ 誤り。呼気の立ち上がりが緩やかな「シャークフィン(サメのひれ)」型になる。
3. 回路リーク
❌ 誤り。カフ漏れなどでは波高が低下し、プラトーが得られにくくなる。
4. 自発呼吸の混入
❌ 誤り。プラトー相に切れ込み(クラーレ・クレフト)が現れる。
5. 二酸化炭素吸収剤の劣化
✅ 正しい。吸気基線がゼロに戻らず上昇する=CO2再吸入。吸収剤の交換が必要。

【試験対策ポイント】

カプノグラム(EtCO2波形)の異常パターン:

波形の特徴原因
基線がゼロに戻らないCO2吸収剤劣化・リブリージング
シャークフィン型気道狭窄・COPD・気管支けいれん
プラトーの切れ込み自発呼吸の出現(筋弛緩不十分)
突然の消失食道挿管・回路外れ・心停止

正常なEtCO2は35〜45 mmHg。呼気終末CO2は換気・循環・代謝を反映する重要モニタ。

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