MEカコモン臨床工学技士国家試験 過去問・解説

第32回 臨床工学技士国家試験 午後 第65問

呼吸療法装置第32回午後

第32回 臨床工学技士国家試験 午後 第65問(呼吸療法装置)の正答は 1 です。加温加湿器で加湿されたガスは、人工呼吸器回路内を通る間に外気で冷やされると結露(水滴)が生じる。

問題
人工呼吸器回路ヒータワイヤの役割はどれか。
  1. 1. 回路内結露を防止する。
  2. 2. 回路強度を確保する。
  3. 3. 病原性微生物の殺菌を行う。
  4. 4. 室温のガスを体温まで加温する。
  5. 5. 体温の調節を行う。

正答:1番

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解説
■ 正答:1番 — 回路内結露を防止する。

加温加湿器で加湿されたガスは、人工呼吸器回路内を通る間に外気で冷やされると結露(水滴)が生じる。ヒータワイヤ(加温線)は回路内のガス温度を保ち、この結露を防止する役割をもつ。よって正答は1番。


【各選択肢の解説】

1. 回路内結露を防止する。
✅ 正しい。回路内のガス温度低下を防ぎ、水滴の発生(結露)を抑える。結露は細菌繁殖やウォータートラップ管理の負担になる。
2. 回路強度を確保する。
❌ 誤り。強度は回路材質の役割で、ヒータワイヤの機能ではない。
3. 病原性微生物の殺菌を行う。
❌ 誤り。ヒータワイヤの温度では殺菌はできない。感染対策は別途行う。
4. 室温のガスを体温まで加温する。
❌ 誤り。ガスの加温加湿は加温加湿器本体が担う。ヒータワイヤの主目的は結露防止(温度維持)。
5. 体温の調節を行う。
❌ 誤り。患者の体温を調節する装置ではない。

【試験対策ポイント】

人工呼吸の加温加湿

  • 上気道をバイパスするため、吸気ガスを37℃・相対湿度100%(絶対湿度44 mg/L)に近づける
  • 加温加湿器(ヒートベース)+ヒータワイヤ回路で結露を防ぐ
  • 人工鼻(HME)は加湿器不要だが、死腔増加・分泌物が多い症例では不適
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