第32回 臨床工学技士国家試験 午後 第67問
呼吸療法装置第32回午後
第32回 臨床工学技士国家試験 午後 第67問(呼吸療法装置)の正答は 1・2・3・4・5 です。本問は成人の気管吸引の手技を問うが、吸引カテーテルのサイズや挿入長など基準に幅があり判断が分かれたため、採点上は全選択肢(1〜5)が正解として扱われた(answer=12345)。
問題
人工呼吸器を装着した成人患者の気管吸引で正しいのはどれか。
a.自発呼吸がある患者では吸気時に吸引カテーテルを挿入する。
b.吸引圧を80〜120 mmHg に設定する。
c.6 〜12 フレンチサイズ(Fr.)の吸引カテーテルを準備する。
d.吸引カテーテルを22〜28 cm 挿入して徐々に引き上げながら吸引する。
e.1 回の吸引時間は10〜15 秒以内とする。
- 1. a、b、c ✓
- 2. a、b、e ✓
- 3. a、d、e ✓
- 4. b、c、d ✓
- 5. c、d、e ✓
正答:1・2・3・4・5番
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解説
■ 正答:全選択肢(本問は採点上「全員正解」)
本問は成人の気管吸引の手技を問うが、吸引カテーテルのサイズや挿入長など基準に幅があり判断が分かれたため、採点上は全選択肢(1〜5)が正解として扱われた(answer=12345)。以下は各記述の標準的な考え方。
【各選択肢の解説】
a. 自発呼吸がある患者では吸気時に吸引カテーテルを挿入する。
→ 概ね妥当。声門が開く吸気時に合わせて挿入すると気管に入りやすい(吸引はかけずに挿入する)。
b. 吸引圧を80〜120 mmHg に設定する。
→ 妥当。成人の吸引圧は概ね−80〜−120 mmHg(最大でも−150 mmHg程度)とし、粘膜損傷・低酸素を避ける。
c. 6〜12フレンチサイズ(Fr)の吸引カテーテルを準備する。
→ 気管チューブ内径の1/2以下を目安に選ぶ。成人では10〜14 Frが一般的で、6〜12 Frは細めだが許容範囲。
d. 吸引カテーテルを22〜28 cm 挿入して徐々に引き上げながら吸引する。
→ 挿入長は気管チューブ+わずかに超える程度が基本。深すぎると気管分岐部を傷つけるため注意(この点が議論となった)。
e. 1回の吸引時間は10〜15秒以内とする。
→ 妥当。長い吸引は低酸素を招くため、1回10〜15秒以内(実際の吸引は10秒程度)とする。
以上より、基準の幅から各組合せの優劣が付けられず、選択肢1〜5すべてが正解として採点された。
【試験対策ポイント】
気管吸引の要点:
- 吸引圧:−80〜−150 mmHg(過大は粘膜損傷・低酸素)
- 1回の吸引時間:10〜15秒以内、実際の吸引は10秒程度
- カテーテル径:気管チューブ内径の1/2以下
- 挿入時は吸引をかけず、引き抜きながら吸引
- 前後に十分な酸素化(低酸素・不整脈・無気肺の予防)
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