MEカコモン臨床工学技士国家試験 過去問・解説

第32回 臨床工学技士国家試験 午後 第69問

体外循環・補助循環第32回午後

第32回 臨床工学技士国家試験 午後 第69問(体外循環・補助循環)の正答は 4 です。遠心ポンプは羽根車の回転で生じる遠心力で送血する。

問題
人工心肺における遠心ポンプについて正しいのはどれか。 a.流量計は不要である。 b.吸引ポンプに用いることができる。 c.ローラポンプに比べて血液損傷が少ない。 d.回路閉塞時に回路破裂の心配がない。 e.空気を送り込む心配がない。
  1. 1. a、b
  2. 2. a、e
  3. 3. b、c
  4. 4. c、d
  5. 5. d、e

正答:4番

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解説
■ 正答:4番 — c、d

遠心ポンプは羽根車の回転で生じる遠心力で送血する。ローラポンプに比べ血液損傷(溶血)が少なく(c)、回路が閉塞しても過大な圧を発生せず流量がゼロになるだけで回路破裂の心配がない(d)。この組合せは4番。


【各選択肢の解説】

a. 流量計は不要である。
❌ 誤り。遠心ポンプの流量は後負荷(圧)で変動するため、実流量を測る流量計が必須。
b. 吸引ポンプに用いることができる。
❌ 誤り。強い陰圧発生に不向きで、吸引(サクション)にはローラポンプを用いる。
c. ローラポンプに比べて血液損傷が少ない。
✅ 正しい。しごき(圧閉)がなく、溶血・血球損傷が少ない。
d. 回路閉塞時に回路破裂の心配がない。
✅ 正しい。閉塞すると流量がゼロになるだけで過大圧を生じない(圧規定的)。ローラポンプは閉塞で高圧→破裂の危険。
e. 空気を送り込む心配がない。
❌ 誤り。大量の空気が入ると空転して送血が止まるが、微小気泡は送ってしまうため「心配がない」とは言えない。

よって正しいのはc・d → 正答は4番。


【試験対策ポイント】

遠心ポンプ vs ローラポンプ

項目遠心ポンプローラポンプ
駆動遠心力(圧規定的)しごき(容量規定的)
溶血少ない多い
閉塞時流量ゼロ・破裂しない高圧・破裂の危険
流量計必要(後負荷で変動)回転数で規定可

長時間補助(PCPS・ECMO)は遠心ポンプが主流。

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