MEカコモン臨床工学技士国家試験 過去問・解説

第32回 臨床工学技士国家試験 午後 第71問

体外循環・補助循環第32回午後

第32回 臨床工学技士国家試験 午後 第71問(体外循環・補助循環)の正答は 1 です。人工心肺中は、送血・吸引ポンプによる機械的ストレスで溶血が起こり(a)、体外循環による免疫抑制でT細胞・NK細胞など細胞性免疫の活性が低下する(b)。

問題
人工心肺中の血液への影響について正しいのはどれか。 a.送血ポンプは溶血の原因になる。 b.T 細胞やNK 細胞の活性が低下する。 c.顆粒球は人工心肺開始直後から一過性に増加する。 d.血小板は70〜80 %減少する。 e.溶血によりハプトグロビンが増加する。
  1. 1. a、b
  2. 2. a、e
  3. 3. b、c
  4. 4. c、d
  5. 5. d、e

正答:1番

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解説
■ 正答:1番 — a、b

人工心肺中は、送血・吸引ポンプによる機械的ストレスで溶血が起こり(a)、体外循環による免疫抑制でT細胞・NK細胞など細胞性免疫の活性が低下する(b)。この組合せは1番。


【各選択肢の解説】

a. 送血ポンプは溶血の原因になる。
✅ 正しい。ローラポンプのしごきや吸引時の陰圧・気液界面で赤血球が破壊され溶血する。
b. T細胞やNK細胞の活性が低下する。
✅ 正しい。体外循環は炎症反応と同時に細胞性免疫を抑制し、感染リスクを高める。
c. 顆粒球は人工心肺開始直後から一過性に増加する。
❌ 誤り。開始直後は肺などへの捕捉で一過性に減少し、その後増加する。
d. 血小板は70〜80%減少する。
❌ 誤り。血小板は希釈・活性化・付着で減少するが、その程度は概ね30〜50%。70〜80%減は過大。
e. 溶血によりハプトグロビンが増加する。
❌ 誤り。ハプトグロビンは遊離ヘモグロビンと結合して消費されるため減少する。

よって正しいのはa・b → 正答は1番。


【試験対策ポイント】

人工心肺が血液に与える影響

  • 溶血 → 遊離Hb↑、ハプトグロビン↓、ヘモグロビン尿
  • 血小板:減少・活性化
  • 白血球:一過性減少後に増加、炎症性サイトカイン↑
  • 免疫:細胞性免疫抑制(易感染)
  • 凝固・線溶系の活性化 → ヘパリンで抗凝固管理(ACT 400秒以上)
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