MEカコモン臨床工学技士国家試験 過去問・解説

第32回 臨床工学技士国家試験 午後 第72問

体外循環・補助循環第32回午後

第32回 臨床工学技士国家試験 午後 第72問(体外循環・補助循環)の正答は 2 です。充填量(プライミングボリューム)が大きい人工心肺ほど患者血液が薄まり希釈率は高くなる(a)。

問題
人工心肺中の血液希釈について正しいのはどれか。 a.充填量の大きい人工心肺ほど希釈率は高くなる。 b.小児では成人に比して希釈率は低くなる。 c.希釈限界はヘマトクリット10 %である。 d.希釈率が高いほど酸素運搬能は高まる。 e.希釈率が高いほど末梢循環抵抗が減少する。
  1. 1. a、b
  2. 2. a、e
  3. 3. b、c
  4. 4. c、d
  5. 5. d、e

正答:2番

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解説
■ 正答:2番 — a、e

充填量(プライミングボリューム)が大きい人工心肺ほど患者血液が薄まり希釈率は高くなる(a)。また希釈により血液粘性が下がると末梢循環抵抗が減少する(e)。この組合せは2番。


【各選択肢の解説】

a. 充填量の大きい人工心肺ほど希釈率は高くなる。
✅ 正しい。相対的に充填液の割合が増え、血液が希釈される。
b. 小児では成人に比して希釈率は低くなる。
❌ 誤り。小児は循環血液量が少なく充填量の比率が大きいため、希釈率は高くなる。
c. 希釈限界はヘマトクリット10%である。
❌ 誤り。安全な希釈限界は概ねHt20%前後。10%は酸素運搬能が不足し危険。
d. 希釈率が高いほど酸素運搬能は高まる。
❌ 誤り。ヘマトクリット低下で酸素運搬能は低下する。
e. 希釈率が高いほど末梢循環抵抗が減少する。
✅ 正しい。血液粘性低下により末梢血管抵抗が下がる。

よって正しいのはa・e → 正答は2番。


【試験対策ポイント】

血液希釈のメリット・デメリット

  • 利点:粘性低下→末梢循環改善、微小循環維持、輸血量減
  • 欠点:酸素運搬能低下、膠質浸透圧低下→浮腫
  • 希釈限界の目安:Ht 20%前後(低体温では代謝低下でより低くても許容)
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