第32回 臨床工学技士国家試験 午後 第73問
第32回 臨床工学技士国家試験 午後 第73問(体外循環・補助循環)の正答は 3 です。心筋保護液は大動脈遮断中の心臓を止めて冷やし、虚血障害を減らす液。
- 1. a、b
- 2. a、e
- 3. b、c ✓
- 4. c、d
- 5. d、e
正答:3番
初回正答率 71.4%参考値
14人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
心筋保護液は大動脈遮断中の心臓を止めて冷やし、虚血障害を減らす液。細胞内液型(低Na)と細胞外液型(Naは血漿に近い)の組成の違い、順行性と逆行性の届き方の違いが見分けどころ。
【各選択肢の解説】
a.送血回路から側枝を出し送血ポンプの圧力で注入する。
❌ 誤り。正しくは、心筋保護液は専用の注入ポンプ(心筋保護液回路)で注入圧・流量・温度を管理して注入する。血液併用液で送血側から血液を分岐する場合も、注入は専用ポンプで行う。
b.細胞内液型心筋保護液中のNa 濃度は細胞外液型より低い。
✅ 正しい。細胞内液型は細胞内に近い低Naの組成で、Naの流入を抑えて心停止を得る。細胞外液型はNa濃度を血漿に近く保ち、高Kで心停止を得る。
c.逆行性心筋保護では右室の心筋保護液灌流が不十分となりやすい。
✅ 正しい。逆行性は冠静脈洞から注入するが、右室の静脈の多くは冠静脈洞を通らず直接右房へ注ぐため、右室には液が届きにくい。
d.血液併用心筋保護液では晶質液性心筋保護液より注入温度を低くする。
❌ 誤り。正しくは、晶質液性は低温(4℃前後)で注入するのが一般的で、血液併用液は低温で粘性が上がるため晶質液より低くはせず、同程度の冷却〜常温(温血)で注入する。
e.初回注入量の目安は80 mL/kg である。
❌ 誤り。正しくは、初回注入量の目安は10〜20 mL/kg程度。80 mL/kgは過量。
❌ 誤り。a(注入は専用ポンプ)を含む。正しくはb・cの組合せ。
❌ 誤り。a(注入は専用ポンプ)・e(目安は10〜20 mL/kg)を含む。正しくはb・cの組合せ。
✅ 正しい(=正答)。細胞内液型の組成と逆行性の弱点を正しく述べた組合せ。
❌ 誤り。d(血液併用液は晶質液より低温にしない)を含む。正しくはb・cの組合せ。
❌ 誤り。d(血液併用液は晶質液より低温にしない)・e(目安は10〜20 mL/kg)を含む。正しくはb・cの組合せ。
【試験対策ポイント】
| 細胞内液型 | 細胞外液型 | |
|---|---|---|
| Na | 低い | 血漿に近い |
| 心停止の機序 | 低Na(+低Ca) | 高K |
| 注入法 | 入口 | 弱点 |
|---|---|---|
| 順行性 | 大動脈基部・冠動脈口 | 冠動脈狭窄の先に届きにくい |
| 逆行性 | 冠静脈洞 | 右室に届きにくい |
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