MEカコモン臨床工学技士国家試験 過去問・解説

第32回 臨床工学技士国家試験 午後 第73問

体外循環・補助循環第32回午後

第32回 臨床工学技士国家試験 午後 第73問(体外循環・補助循環)の正答は 3 です。細胞内液型心筋保護液はNa濃度が低く設計される(b)。

問題
心筋保護について正しいのはどれか。 a.送血回路から側枝を出し送血ポンプの圧力で注入する。 b.細胞内液型心筋保護液中のNa 濃度は細胞外液型より低い。 c.逆行性心筋保護では右室の心筋保護液灌流が不十分となりやすい。 d.血液併用心筋保護液では晶質液性心筋保護液より注入温度を低くする。 e.初回注入量の目安は80 mL/kg である。
  1. 1. a、b
  2. 2. a、e
  3. 3. b、c
  4. 4. c、d
  5. 5. d、e

正答:3番

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解説
■ 正答:3番 — b、c

細胞内液型心筋保護液はNa濃度が低く設計される(b)。逆行性心筋保護(冠静脈洞から注入)は右室への灌流が不十分になりやすい(c)。この組合せは3番。


【各選択肢の解説】

a. 送血回路から側枝を出し送血ポンプの圧力で注入する。
❌ 誤り。心筋保護液は専用ポンプ・回路で注入圧と量を管理する。送血ポンプ圧をそのまま用いるわけではない。
b. 細胞内液型心筋保護液中のNa濃度は細胞外液型より低い。
✅ 正しい。細胞内液型は低Na・高Kで、細胞内環境に近づけて心停止を得る。
c. 逆行性心筋保護では右室の心筋保護液灌流が不十分となりやすい。
✅ 正しい。冠静脈洞からの逆行性灌流は右室・後壁への分布が不十分になりやすい。
d. 血液併用心筋保護液では晶質液性心筋保護液より注入温度を低くする。
❌ 誤り。血液併用は酸素・緩衝能があり、温血〜微温でも心筋を保護できる。必ずしも低温にしない。
e. 初回注入量の目安は80 mL/kg である。
❌ 誤り。初回注入量の目安は概ね10〜20 mL/kg程度。80 mL/kgは過大。

よって正しいのはb・c → 正答は3番。


【試験対策ポイント】

心筋保護

  • 目的:大動脈遮断中の心筋の虚血障害を防ぐ(心停止+低温+緩衝)
  • 高K液で拡張期心停止を得る
  • 細胞内液型(低Na高K)/細胞外液型(生理的組成)
  • 順行性(冠動脈口)と逆行性(冠静脈洞)を併用し灌流むらを補う
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