MEカコモン臨床工学技士国家試験 過去問・解説

第32回 臨床工学技士国家試験 午後 第74問

体外循環・補助循環第32回午後

第32回 臨床工学技士国家試験 午後 第74問(体外循環・補助循環)の正答は 5 です。IABPは下行大動脈にバルーンを留置し、拡張期に膨張させて冠動脈灌流圧を高め(d)、収縮直前に収縮させて左室後負荷を軽減する(e)。

問題
IABP について正しいのはどれか。 a.上行大動脈にバルーンを留置する。 b.収縮期血圧を上昇させる。 c.中等度以上の大動脈弁閉鎖不全症には禁忌である。 d.冠動脈灌流圧を増加させる。 e.左室後負荷を軽減させる。
  1. 1. a、b、c
  2. 2. a、b、e
  3. 3. a、d、e
  4. 4. b、c、d
  5. 5. c、d、e

正答:5番

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解説
■ 正答:5番 — c、d、e

IABPは下行大動脈にバルーンを留置し、拡張期に膨張させて冠動脈灌流圧を高め(d)、収縮直前に収縮させて左室後負荷を軽減する(e)。中等度以上の大動脈弁閉鎖不全(AR)は逆流を助長するため禁忌(c)。この組合せは5番。


【各選択肢の解説】

a. 上行大動脈にバルーンを留置する。
❌ 誤り。留置部位は下行大動脈(左鎖骨下動脈起始部の直下〜腎動脈上)。
b. 収縮期血圧を上昇させる。
❌ 誤り。収縮期にはバルーンを収縮させ後負荷(収縮期圧)を下げる。圧を上げるのは拡張期(ダイアストリック・オーグメンテーション)。
c. 中等度以上の大動脈弁閉鎖不全症には禁忌である。
✅ 正しい。拡張期膨張が逆流を増悪させるため禁忌。
d. 冠動脈灌流圧を増加させる。
✅ 正しい。拡張期の圧上昇で冠血流を増やす。
e. 左室後負荷を軽減させる。
✅ 正しい。収縮直前の収縮で大動脈圧を下げ、後負荷を軽減する。

よって正しいのはc・d・e → 正答は5番。


【試験対策ポイント】

IABPの2大効果(心電図・動脈圧に同期):

  • 拡張期に膨張 → ダイアストリック・オーグメンテーション(冠血流↑)
  • 収縮期直前に収縮 → 後負荷軽減(心仕事量↓)
  • 禁忌:中等度以上のAR、大動脈解離、高度大動脈瘤
  • 適応:心原性ショック、重症虚血、人工心肺離脱困難
補助循環の強さは PCPS(ECMO)>IABP。

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