第32回 臨床工学技士国家試験 午後 第74問
第32回 臨床工学技士国家試験 午後 第74問(体外循環・補助循環)の正答は 5 です。IABP(大動脈内バルーンパンピング)は下行大動脈のバルーンを心電図・動脈圧に同期させ、拡張期に膨らませて冠動脈灌流圧を上げ、収縮直前にしぼませて後負荷を下げる。
- 1. a、b、c
- 2. a、b、e
- 3. a、d、e
- 4. b、c、d
- 5. c、d、e ✓
正答:5番
初回正答率 50%参考値
18人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
IABP(大動脈内バルーンパンピング)は下行大動脈のバルーンを心電図・動脈圧に同期させ、拡張期に膨らませて冠動脈灌流圧を上げ、収縮直前にしぼませて後負荷を下げる。膨張と収縮のタイミングと、それぞれの効果を対応させることが要点。
【各選択肢の解説】
a.上行大動脈にバルーンを留置する。
❌ 誤り。正しくは、下行(胸部)大動脈に留置し、先端を左鎖骨下動脈の分岐の少し下に置く。
b.収縮期血圧を上昇させる。
❌ 誤り。正しくは、上昇させるのは拡張期圧(ダイアストリック・オーグメンテーション)で、収縮直前のバルーン収縮により大動脈拡張末期圧と次の収縮期圧は低下する。
c.中等度以上の大動脈弁閉鎖不全症には禁忌である。
✅ 正しい。拡張期にバルーンで上げた大動脈圧が、閉じきらない大動脈弁を通る左室への逆流を増やすため禁忌となる。
d.冠動脈灌流圧を増加させる。
✅ 正しい。冠動脈は主に拡張期に灌流されるので、拡張期圧を上げると冠動脈灌流圧が増え、心筋への酸素供給が増える。
e.左室後負荷を軽減させる。
✅ 正しい。収縮直前にバルーンをしぼませると大動脈内の圧が下がり、左室が血液を押し出す抵抗(後負荷)が減って心筋の酸素消費が減る。
❌ 誤り。a(留置は下行大動脈)・b(上げるのは拡張期圧)を含む。正しくはc・d・eの組合せ。
❌ 誤り。a(留置は下行大動脈)・b(上げるのは拡張期圧)を含む。正しくはc・d・eの組合せ。
❌ 誤り。a(留置は下行大動脈)を含む。正しくはc・d・eの組合せ。
❌ 誤り。b(上げるのは拡張期圧)を含む。正しくはc・d・eの組合せ。
✅ 正しい(=正答)。禁忌・冠動脈灌流圧の増加・後負荷の軽減をすべて正しく述べた組合せ。
【試験対策ポイント】
| タイミング | バルーン | 効果 |
|---|---|---|
| 拡張期(大動脈弁閉鎖=重複切痕) | 膨張 | 拡張期圧↑ → 冠動脈灌流↑ |
| 収縮直前 | 収縮 | 後負荷↓ → 心筋酸素消費↓ |
- 禁忌:中等度以上の大動脈弁閉鎖不全・大動脈解離など
- 留置部位:下行大動脈(上行ではない)
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