MEカコモン臨床工学技士国家試験 過去問・解説

第32回 臨床工学技士国家試験 午後 第75問

血液浄化療法装置第32回午後

第32回 臨床工学技士国家試験 午後 第75問(血液浄化療法装置)の正答は 1 です。HDは拡散が主で小分子の除去に強く、HFは濾過(対流)が主で大きめの分子の除去に強い。

問題
血液透析(HD)、血液濾過(HF)、血液透析濾過(HDF)の特徴として誤っているのはどれか。
  1. 1. HD はHDF に比べ、大分子溶質の除去に優れる。 ✓
  2. 2. HD はHF に比べ、小分子溶質の除去に優れる。
  3. 3. 後希釈法HF の補充液流量は血流量(QB)に依存する。
  4. 4. 前希釈法HDF では大量液置換が可能である。
  5. 5. オンラインHDF では清浄化した透析液を置換液として利用する。

正答:1番

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この問題の正答率(MEカコモン利用者の実データ)

初回正答率 46.7%参考値

15人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です

同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
■ 正答:1番 — HD はHDF に比べ、大分子溶質の除去に優れる。

HDは拡散が主で小分子の除去に強く、HFは濾過(対流)が主で大きめの分子の除去に強い。HDFは両方を合わせるので、大分子(β2-ミクログロブリンなど)の除去はHDよりHDFが優れる。


【各選択肢の解説】

1. HD はHDF に比べ、大分子溶質の除去に優れる。
❌ 誤り(=正答)。拡散は分子が大きいほど遅く、大分子はほとんど拡散で抜けない。正しくは、濾過を加えたHDFの方がHDより大分子の除去に優れる。
2. HD はHF に比べ、小分子溶質の除去に優れる。
✅ 正しい。尿素・クレアチニンなどの小分子は拡散で速く抜けるので、拡散が主のHDが濾過だけのHFより優れる。
3. 後希釈法HF の補充液流量は血流量(QB)に依存する。
✅ 正しい。後希釈ではヘモフィルタ内で血液が濃縮されるため、濾過できる量(=補充できる量)は血流量に制約される。
4. 前希釈法HDF では大量液置換が可能である。
✅ 正しい。ダイアライザの手前で補充液を加えて血液を薄めるので、膜の中で血液が濃縮しすぎず、大量の液置換ができる(溶質濃度が薄まる分、置換液量あたりの除去効率は後希釈より低い)。
5. オンラインHDF では清浄化した透析液を置換液として利用する。
✅ 正しい。エンドトキシン除去フィルタなどで清浄化した透析液を、そのまま置換液として回路に入れる。

【試験対策ポイント】

方法主な原理得意な溶質
HD拡散小分子(尿素・クレアチニン)
HF濾過(対流)中〜大分子
HDF拡散+濾過小分子〜大分子
希釈法置換量置換液量あたりの効率
前希釈大量にできる低い
後希釈血流量に制約される高い
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