MEカコモン臨床工学技士国家試験 過去問・解説

第32回 臨床工学技士国家試験 午後 第75問

血液浄化療法装置第32回午後

第32回 臨床工学技士国家試験 午後 第75問(血液浄化療法装置)の正答は 1 です。HDF(血液透析濾過)は拡散に加えて濾過(対流)で中〜大分子を積極的に除去できる。

問題
血液透析(HD)、血液濾過(HF)、血液透析濾過(HDF)の特徴として誤っ ているのはどれか。
  1. 1. HD はHDF に比べ、大分子溶質の除去に優れる。
  2. 2. HD はHF に比べ、小分子溶質の除去に優れる。
  3. 3. 後希釈法HF の補充液流量は血流量(QB)に依存する。
  4. 4. 前希釈法HDF では大量液置換が可能である。
  5. 5. オンラインHDF では清浄化した透析液を置換液として利用する。

正答:1番

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解説
■ 正答:1番 — HDはHDFに比べ、大分子溶質の除去に優れる。

HDF(血液透析濾過)は拡散に加えて濾過(対流)で中〜大分子を積極的に除去できる。HD(血液透析)は拡散主体で小分子除去に優れるが、大分子除去はHDFに劣る。よって「HDがHDFより大分子除去に優れる」は誤りで、正答は1番。


【各選択肢の解説】

1. HDはHDFに比べ、大分子溶質の除去に優れる。
❌ 誤り。大分子(β2ミクログロブリン等)の除去はHDFが優れる。HDは劣る。
2. HDはHFに比べ、小分子溶質の除去に優れる。
✅ 正しい。HDは拡散で尿素などの小分子除去に優れる。HFは濾過主体で小分子除去はHDに劣る。
3. 後希釈法HFの補充液流量は血流量(QB)に依存する。
✅ 正しい。後希釈は血液濃縮の限界があり、濾過量(補充液量)は血流量に制限される。
4. 前希釈法HDFでは大量液置換が可能である。
✅ 正しい。ダイアライザ手前で希釈するため濃縮限界がなく、大量置換ができる。
5. オンラインHDFでは清浄化した透析液を置換液として利用する。
✅ 正しい。清浄化(エンドトキシンフリー)した透析液をそのまま置換液に使う。

【試験対策ポイント】

血液浄化法の除去特性

方法原理得意な溶質
HD拡散小分子(尿素・クレアチニン)
HF濾過(対流)中〜大分子
HDF拡散+濾過小〜大分子(バランス良)

前希釈=ダイアライザ前で置換(大量可・効率やや低)/後希釈=ダイアライザ後で置換(効率高・量に限界)。

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