第32回 臨床工学技士国家試験 午後 第77問
第32回 臨床工学技士国家試験 午後 第77問(血液浄化療法装置)の正答は 1 です。出血性病変のある患者では、体内での抗凝固作用が弱いか短い薬を選ぶ。
- 1. a、b ✓
- 2. a、e
- 3. b、c
- 4. c、d
- 5. d、e
正答:1番
初回正答率 45%参考値
20人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
出血性病変のある患者では、体内での抗凝固作用が弱いか短い薬を選ぶ。ナファモスタットメシル酸塩は半減期がきわめて短く主に回路内で働き、低分子量ヘパリンは未分画ヘパリンより出血を助長しにくい。
【各選択肢の解説】
a.ナファモスタットメシル酸塩
✅ 正しい。半減期が約5〜8分と短く、回路内で働いたあと体内ですぐ分解されるため、出血性病変や手術前後の透析に用いる。
b.低分子量ヘパリン
✅ 正しい。抗Xa作用が主で抗トロンビン作用が弱いため、未分画ヘパリンより出血を助長しにくく、出血の危険が軽〜中等度の患者に用いる。
c.未分画ヘパリン
❌ 誤り。通常の透析で標準的に用いる抗凝固薬だが、全身の凝固を強く抑え出血を助長する。正しくは、出血性病変のない患者に用いる標準薬。
d.アルガトロバン
❌ 誤り。抗トロンビン薬で、出血を抑える目的の薬ではない。正しくは、ヘパリン起因性血小板減少症(HIT)やアンチトロンビン欠乏でヘパリンが使えない患者に用いる。
e.ワルファリン
❌ 誤り。ビタミンK拮抗の経口抗凝固薬で作用が数日続き、透析回路の抗凝固には用いない。正しくは、心房細動・静脈血栓症などで血栓を防ぐために内服させる薬。
✅ 正しい(=正答)。出血性病変のある患者に使える2剤の組合せ。
❌ 誤り。e(回路の抗凝固に使わない)を含む。正しくはa・bの組合せ。
❌ 誤り。c(出血を助長する標準薬)を含む。正しくはa・bの組合せ。
❌ 誤り。c(出血を助長する標準薬)・d(HIT・AT欠乏に使う)を含む。正しくはa・bの組合せ。
❌ 誤り。d(HIT・AT欠乏に使う)・e(回路の抗凝固に使わない)を含む。正しくはa・bの組合せ。
【試験対策ポイント】
| 抗凝固薬 | 使う場面 |
|---|---|
| 未分画ヘパリン | 通常の透析(標準) |
| 低分子量ヘパリン | 出血の危険が軽〜中等度 |
| ナファモスタットメシル酸塩 | 出血性病変・手術前後 |
| アルガトロバン | HIT・アンチトロンビン欠乏 |
この問題でつまずいた範囲は、ME国試ノート「生体機能代行装置学」でまとめて復習できます。呼吸療法・体外循環・血液浄化の3装置の原理と管理を横断整理。赤シート・覚えたチェック・印刷に対応。
▶ 「生体機能代行装置学」第3章を開く(買い切り850円)- 📚9年分・1,620問をスマホでそのまま演習
- 🎯間違えた問題だけ自動でピックアップして復習
- 📈正答率と苦手な科目をグラフで可視化