第32回 臨床工学技士国家試験 午後 第77問
血液浄化療法装置第32回午後
第32回 臨床工学技士国家試験 午後 第77問(血液浄化療法装置)の正答は 1 です。出血性病変を有する患者では、抗凝固作用が短時間で消失する薬剤や出血リスクの低い薬剤を選ぶ。
問題
血液透析において、出血性病変を有する患者にも使用可能な抗凝固薬はど れか。
a.ナファモスタットメシル酸塩
b.低分子量ヘパリン
c.未分画ヘパリン
d.アルガトロバン
e.ワルファリン
- 1. a、b ✓
- 2. a、e
- 3. b、c
- 4. c、d
- 5. d、e
正答:1番
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解説
■ 正答:1番 — a、b
出血性病変を有する患者では、抗凝固作用が短時間で消失する薬剤や出血リスクの低い薬剤を選ぶ。半減期が極めて短く体外循環内で効くナファモスタットメシル酸塩(a)と、未分画ヘパリンより出血リスクの低い低分子量ヘパリン(b)が該当。この組合せは1番。
【各選択肢の解説】
a. ナファモスタットメシル酸塩
✅ 正しい。半減期が約8分と非常に短く、体外循環回路内で作用し体内ではすぐ失活。出血性病変・術後患者に第一選択。
✅ 正しい。半減期が約8分と非常に短く、体外循環回路内で作用し体内ではすぐ失活。出血性病変・術後患者に第一選択。
b. 低分子量ヘパリン
✅ 正しい。抗Xa作用主体で出血リスクが未分画ヘパリンより低く、軽度の出血傾向でも使いやすい。
✅ 正しい。抗Xa作用主体で出血リスクが未分画ヘパリンより低く、軽度の出血傾向でも使いやすい。
c. 未分画ヘパリン
❌ 誤り。標準的抗凝固薬だが出血を助長するため、出血性病変では避ける。
❌ 誤り。標準的抗凝固薬だが出血を助長するため、出血性病変では避ける。
d. アルガトロバン
❌ 誤り。抗トロンビン薬でHIT(ヘパリン起因性血小板減少症)やアンチトロンビン欠乏時に用いる。出血性病変向けの選択肢ではない。
❌ 誤り。抗トロンビン薬でHIT(ヘパリン起因性血小板減少症)やアンチトロンビン欠乏時に用いる。出血性病変向けの選択肢ではない。
e. ワルファリン
❌ 誤り。経口抗凝固薬で作用が長く、透析回路の抗凝固には用いない。出血を助長する。
❌ 誤り。経口抗凝固薬で作用が長く、透析回路の抗凝固には用いない。出血を助長する。
よって適するのはa・b → 正答は1番。
【試験対策ポイント】
透析の抗凝固薬の使い分け:
| 薬剤 | 特徴・適応 |
|---|---|
| 未分画ヘパリン | 標準。ACTで管理 |
| 低分子量ヘパリン | 出血リスクやや低 |
| ナファモスタット | 半減期短い→出血・術後に最適 |
| アルガトロバン | HIT・AT欠乏に使用 |
出血リスクが高い患者=ナファモスタットがキーワード。
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