第32回 臨床工学技士国家試験 午後 第78問
第32回 臨床工学技士国家試験 午後 第78問(血液浄化療法装置)の正答は 3 です。無尿の血液透析患者は、食塩・カリウム・リン・水を制限し、エネルギーは十分に確保する。
- 1. a、b
- 2. a、e
- 3. b、c ✓
- 4. c、d
- 5. d、e
正答:3番
初回正答率 84.6%参考値
13人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
無尿の血液透析患者は、食塩・カリウム・リン・水を制限し、エネルギーは十分に確保する。基準は日本透析医学会「慢性透析患者の食事療法基準」(2014年)で、体重60 kgに当てはめて数値を比べる。
【各選択肢の解説】
a.食塩 ― 12 g
❌ 誤り。食塩の過剰は口渇・体重増加・高血圧を招く。正しくは、6 g/日未満。
b.エネルギー ― 2000 kcal
✅ 正しい。基準は30〜35 kcal/kg/日で、60 kg × 30〜35 = 1800〜2100 kcal の範囲に入る。エネルギー不足はたんぱく質の分解(異化)を招くため確保する。
c.リン ― 800 mg
✅ 正しい。基準はたんぱく質(g)×15 mg以下。たんぱく質0.9〜1.2 g/kg/日 → 60 kgで54〜72 g → リン810〜1080 mg以下となり、800 mgは範囲内。高リン血症は血管の石灰化・骨病変を招く。
d.カリウム ― 3000 mg
❌ 誤り。尿からカリウムを出せないので、過剰は高カリウム血症(致死的な不整脈)を招く。正しくは、2000 mg/日以下。
e.水 ― 2 L
❌ 誤り。無尿では飲んだ水がそのまま透析間の体重増加になり、心不全・高血圧を招く。正しくは、できるだけ少なく(目安は1日1 L前後)。
❌ 誤り。a(食塩は6 g未満)を含む。正しくはb・cの組合せ。
❌ 誤り。a(食塩は6 g未満)・e(水はできるだけ少なく)を含む。正しくはb・cの組合せ。
✅ 正しい(=正答)。エネルギーとリンがともに基準内の組合せ。
❌ 誤り。d(カリウムは2000 mg以下)を含む。正しくはb・cの組合せ。
❌ 誤り。d(カリウムは2000 mg以下)・e(水はできるだけ少なく)を含む。正しくはb・cの組合せ。
【試験対策ポイント】
血液透析患者の食事(日本透析医学会 2014年)
| 項目 | 1日の基準 | 60 kgでは |
|---|---|---|
| エネルギー | 30〜35 kcal/kg | 1800〜2100 kcal |
| たんぱく質 | 0.9〜1.2 g/kg | 54〜72 g |
| 食塩 | 6 g未満 | 6 g未満 |
| カリウム | 2000 mg以下 | 2000 mg以下 |
| リン | たんぱく質(g)×15 mg以下 | 810〜1080 mg以下 |
| 水分 | できるだけ少なく | — |
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