第32回 臨床工学技士国家試験 午後 第79問
第32回 臨床工学技士国家試験 午後 第79問(血液浄化療法装置)の正答は 2 です。回路内圧の警報は、詰まった場所の手前(上流)で圧が上がり、外れた・抜けた場所の下流で圧が下がると考える。
- 1. a、b
- 2. a、e ✓
- 3. b、c
- 4. c、d
- 5. d、e
正答:2番
初回正答率 93.8%参考値
16人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
回路内圧の警報は、詰まった場所の手前(上流)で圧が上がり、外れた・抜けた場所の下流で圧が下がると考える。動脈側圧(血液ポンプとダイアライザの間)はダイアライザの凝固で上がり、漏血はダイアライザ膜の破損で血液が透析液側へ漏れて検知される。
【各選択肢の解説】
a.動脈側圧上昇 ― ダイアライザ内血液凝固
✅ 正しい。ダイアライザ内が凝固すると流れの抵抗が増え、その上流にあたる動脈側の圧が上がる。
b.静脈側圧上昇 ― 脱血不良
❌ 誤り。脱血不良では回路を流れる血液が減り、静脈側圧は低下する(ポンプ手前の陰圧が強くなる)。正しくは、静脈側圧上昇の原因は返血側の回路の屈曲・閉塞、静脈側チャンバの凝固、返血針の位置不良。
c.透析液圧上昇 ― 給水圧低下
❌ 誤り。給水圧が下がると透析液を作るための水が足りなくなる。正しくは、給水圧低下は給水圧低下(断水)警報の原因で、透析液圧上昇は透析液の排液側の閉塞・屈曲などで起こる。
d.気泡混入 ― 返血針脱落
❌ 誤り。返血針が抜けると血液が体外へ漏れ、静脈側圧が低下する。正しくは、気泡混入の原因は脱血側(陰圧になる部分)の接続のゆるみ・輸液ラインからの空気の引き込みなど。
e.漏血 ― 膜破損
✅ 正しい。ダイアライザ膜が破れると血液が透析液側へ漏れ、透析液の排液側の漏血検知器が赤血球を光学的に検知する。
❌ 誤り。b(脱血不良では静脈側圧は低下)を含む。正しくはa・eの組合せ。
✅ 正しい(=正答)。警報と原因の対応を正しく組んだ2つ。
❌ 誤り。b(脱血不良では静脈側圧は低下)・c(給水圧低下は給水不足の警報)を含む。正しくはa・eの組合せ。
❌ 誤り。c(給水圧低下は給水不足の警報)・d(返血針の抜けは静脈側圧低下)を含む。正しくはa・eの組合せ。
❌ 誤り。d(返血針の抜けは静脈側圧低下)を含む。正しくはa・eの組合せ。
【試験対策ポイント】
| 警報 | 主な原因 |
|---|---|
| 動脈側圧上昇 | ダイアライザの凝固 |
| 静脈側圧上昇 | 返血側の屈曲・閉塞・凝固・針の位置不良 |
| 静脈側圧低下 | 返血針の抜け・回路の外れ・脱血不良 |
| 気泡 | 脱血側の接続のゆるみ・空気の引き込み |
| 漏血 | ダイアライザ膜の破損 |
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