MEカコモン臨床工学技士国家試験 過去問・解説

第32回 臨床工学技士国家試験 午後 第83問

医用機械工学第32回午後

第32回 臨床工学技士国家試験 午後 第83問(医用機械工学)の正答は 2 です。レイノルズ数 Re=ρvD/μ(ρ:密度、v:流速、D:血管径、μ:粘度)。

問題
血管内のレイノルズ数が最も大きいのはどれか。
  1. 1. 総頸動脈
  2. 2. 上行大動脈 ✓
  3. 3. 橈骨動脈
  4. 4. 大腿動脈
  5. 5. 毛細血管

正答:2番

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解説
■ 正答:2番 — 上行大動脈

レイノルズ数 Re=ρvD/μ(ρ:密度、v:流速、D:血管径、μ:粘度)。血液の密度・粘度はどの血管でもほぼ同じなので、血管径×流速が大きいほどReは大きい。上行大動脈は径が最も太く、心臓から出た直後で流速も速いため、Reが最大となる。


【各選択肢の解説】

1. 総頸動脈
❌ 誤り。大動脈から分かれた枝で、径も流速も上行大動脈より小さい。正しくは、Reは上行大動脈より小さい。
2. 上行大動脈
✅ 正しい(=正答)。径が最も太く流速も速いので、径×流速が最大になる。生体内で乱流が生じうる部位として出題される。
3. 橈骨動脈
❌ 誤り。前腕の細い動脈で径が小さい。正しくは、Reは上行大動脈よりずっと小さい。
4. 大腿動脈
❌ 誤り。下肢の太い動脈だが、径・流速とも上行大動脈に及ばない。正しくは、Reは上行大動脈より小さい。
5. 毛細血管
❌ 誤り。径は数μmで流速もきわめて遅い。正しくは、Reは1よりはるかに小さく、選択肢の中で最小。

【試験対策ポイント】

  • Re=ρvD/μ(無次元数)。円管ではおよそ2000〜2300を超えると乱流に移りやすい
  • Reを大きくする条件:径が太い・流速が速い・粘度が低い(貧血など)
  • 太い順=Reの大きい順の目安:上行大動脈 > 大腿動脈・総頸動脈 > 橈骨動脈 ≫ 毛細血管
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