第32回 臨床工学技士国家試験 午後 第86問
第32回 臨床工学技士国家試験 午後 第86問(生体物性)の正答は 4 です。体温の物体が出す放射は赤外線、体の中の熱を運ぶ主役は血流。
- 1. a、b
- 2. a、e
- 3. b、c
- 4. c、d ✓
- 5. d、e
正答:4番
初回正答率 63.2%参考値
19人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
体温の物体が出す放射は赤外線、体の中の熱を運ぶ主役は血流。比熱は水分の多い組織ほど大きく、運動時の熱産生は骨格筋が担う。
【各選択肢の解説】
a.脂肪組織は筋組織に比べて比熱が大きい。
❌ 誤り。比熱は水(約4.2 J/(g・℃))に近いほど大きく、水分の多い筋の方が大きい。正しくは、筋組織の比熱が脂肪組織より大きい。
b.運動時に熱の産生が最も多い臓器は肝臓である。
❌ 誤り。肝臓は安静時の熱産生の主な臓器。正しくは、運動時に熱の産生が最も多いのは骨格筋。
c.体表からの放射エネルギーのピーク波長は赤外領域にある。
✅ 正しい。ウィーンの変位則 λmax = 2898 μm・K ÷ T より、体表温度 約310 K では λmax ≒ 2898 ÷ 310 ≒ 9.3 μm で赤外領域。サーモグラフィはこれを測る。
d.皮膚における末梢血管の拡張は体表からの熱の放散を促進させる。
✅ 正しい。皮膚の血管が拡張すると体の芯の熱が血流で体表へ多く運ばれ、皮膚温が上がって放射・対流による放熱が増える。
e.生体内部での熱の移動に最も寄与しているのは組織の熱伝導である。
❌ 誤り。組織の熱伝導率は小さく、熱伝導だけでは熱はゆっくりしか動かない。正しくは、血流による熱の運搬(対流)が最も寄与する。
❌ 誤り。a(比熱は筋の方が大きい)・b(運動時は骨格筋)を含む。正しくはc・dの組合せ。
❌ 誤り。a(比熱は筋の方が大きい)・e(主役は血流)を含む。正しくはc・dの組合せ。
❌ 誤り。b(運動時は骨格筋)を含む。正しくはc・dの組合せ。
✅ 正しい(=正答)。放射のピーク波長と皮膚血管拡張による放熱を正しく述べた組合せ。
❌ 誤り。e(主役は血流)を含む。正しくはc・dの組合せ。
【試験対策ポイント】
| 項目 | 正しい形 |
|---|---|
| 比熱 | 筋 > 脂肪(水分が多いほど大) |
| 熱産生(安静時) | 肝臓・脳・骨格筋など |
| 熱産生(運動時) | 骨格筋 |
| 体内の熱移動 | 血流(対流)が主 |
| 体表の放射 | 赤外線(ピーク約9〜10 μm) |
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