第32回 臨床工学技士国家試験 午後 第87問
人体の構造と機能第32回午後
第32回 臨床工学技士国家試験 午後 第87問(人体の構造と機能)の正答は 5 です。能動輸送は濃度勾配に逆らってエネルギー(ATP)を使い物質を運ぶ。
問題
能動輸送による物質の移動はどれか。
a.肺胞から血液への酸素の移動
b.血中酸素の血管外組織への移動
c.毛細血管から組織間質へのグルコースの移動
d.細胞内から細胞外へのナトリウムイオンの移動
e.尿細管におけるグルコースの移動(再吸収)
- 1. a、b
- 2. a、e
- 3. b、c
- 4. c、d
- 5. d、e ✓
正答:5番
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解説
■ 正答:5番 — d、e
能動輸送は濃度勾配に逆らってエネルギー(ATP)を使い物質を運ぶ。細胞内から細胞外へのNa⁺の移動(Na⁺-K⁺ポンプ、d)と尿細管でのグルコース再吸収(Na⁺共役の二次性能動輸送、e)が該当。この組合せは5番。
【各選択肢の解説】
a. 肺胞から血液への酸素の移動
❌ 誤り。分圧差による単純拡散(受動輸送)。
❌ 誤り。分圧差による単純拡散(受動輸送)。
b. 血中酸素の血管外組織への移動
❌ 誤り。分圧差による拡散(受動輸送)。
❌ 誤り。分圧差による拡散(受動輸送)。
c. 毛細血管から組織間質へのグルコースの移動
❌ 誤り。濃度勾配・濾過による受動的移動。
❌ 誤り。濃度勾配・濾過による受動的移動。
d. 細胞内から細胞外へのナトリウムイオンの移動
✅ 正しい。Na⁺-K⁺-ATPアーゼ(ポンプ)による能動輸送。ATPを消費し勾配に逆らう。
✅ 正しい。Na⁺-K⁺-ATPアーゼ(ポンプ)による能動輸送。ATPを消費し勾配に逆らう。
e. 尿細管におけるグルコースの移動(再吸収)
✅ 正しい。Na⁺と共役したSGLTによる二次性能動輸送。
✅ 正しい。Na⁺と共役したSGLTによる二次性能動輸送。
よって能動輸送はd・e → 正答は5番。
【試験対策ポイント】
膜輸送の分類:
| 分類 | 例 | エネルギー |
|---|---|---|
| 単純拡散 | O2・CO2・脂溶性物質 | 不要 |
| 促進拡散 | グルコース(GLUT) | 不要 |
| 能動輸送 | Na⁺-K⁺ポンプ・Ca²⁺ポンプ | ATP必要 |
| 二次性能動輸送 | 尿細管・小腸のグルコース再吸収 | Na勾配を利用 |
「勾配に逆らう+ATP」=能動輸送が判別のキー。
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