第32回 臨床工学技士国家試験 午後 第87問
第32回 臨床工学技士国家試験 午後 第87問(人体の構造と機能)の正答は 5 です。能動輸送=エネルギーを使って濃度勾配に逆らって運ぶ輸送。
- 1. a、b
- 2. a、e
- 3. b、c
- 4. c、d
- 5. d、e ✓
正答:5番
初回正答率 56.3%参考値
16人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
能動輸送=エネルギーを使って濃度勾配に逆らって運ぶ輸送。Na⁺-K⁺ポンプによるNa⁺の汲み出し(一次性能動輸送)と、尿細管でのグルコース再吸収(Na⁺の勾配を使う二次性能動輸送)が該当する。酸素やグルコースが濃い所から薄い所へ移るのは受動輸送。
【各選択肢の解説】
a.肺胞から血液への酸素の移動
❌ 誤り。肺胞の酸素分圧が血液より高いことによる移動。正しくは、拡散(受動輸送)。
b.血中酸素の血管外組織への移動
❌ 誤り。血液の酸素分圧が組織より高いことによる移動。正しくは、拡散(受動輸送)。
c.毛細血管から組織間質へのグルコースの移動
❌ 誤り。毛細血管壁のすき間を、濃度差と濾過で移動する。正しくは、拡散などの受動輸送。
d.細胞内から細胞外へのナトリウムイオンの移動
✅ 正しい。Na⁺は細胞外の方が濃いので、外へ出すのは勾配に逆らう。Na⁺-K⁺ATPase(ポンプ)がATPを使ってNa⁺を3個出しK⁺を2個入れる一次性能動輸送。
e.尿細管におけるグルコースの移動(再吸収)
✅ 正しい。近位尿細管の管腔側でNa⁺-グルコース共輸送体(SGLT)が、Na⁺の濃度勾配のエネルギーを使ってグルコースを細胞内に取り込む二次性能動輸送。
❌ 誤り。a(酸素は拡散)・b(酸素は拡散)を含む。正しくはd・eの組合せ。
❌ 誤り。a(酸素は拡散)を含む。正しくはd・eの組合せ。
❌ 誤り。b(酸素は拡散)・c(グルコースは受動輸送)を含む。正しくはd・eの組合せ。
❌ 誤り。c(グルコースは受動輸送)を含む。正しくはd・eの組合せ。
✅ 正しい(=正答)。能動輸送2つの組合せ。
【試験対策ポイント】
| 輸送 | エネルギー | 例 |
|---|---|---|
| 単純拡散 | 不要 | O₂・CO₂の移動 |
| 促進拡散 | 不要 | GLUTによるグルコースの移動 |
| 一次性能動輸送 | ATPを直接使う | Na⁺-K⁺ATPase・Ca²⁺ポンプ |
| 二次性能動輸送 | Na⁺の濃度勾配を使う | SGLT(尿細管・小腸のグルコース吸収) |
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