MEカコモン臨床工学技士国家試験 過去問・解説

第32回 臨床工学技士国家試験 午後 第89問

医用材料第32回午後

第32回 臨床工学技士国家試験 午後 第89問(医用材料)の正答は 5 です。材料表面の血栓は「タンパク質の吸着 → 血小板の粘着・活性化 → 凝固系の活性化(トロンビン生成) → フィブリン形成」の順にできる。

問題
医用材料に対する血栓形成反応で誤っているのはどれか。
  1. 1. タンパク質の吸着
  2. 2. 血小板の活性化
  3. 3. フィブリンの形成
  4. 4. トロンビンの活性化
  5. 5. ナトリウムイオンの放出 ✓

正答:5番

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この問題の正答率(MEカコモン利用者の実データ)

初回正答率 87.5%参考値

16人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です

同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
■ 正答:5番 — ナトリウムイオンの放出

材料表面の血栓は「タンパク質の吸着 → 血小板の粘着・活性化 → 凝固系の活性化(トロンビン生成) → フィブリン形成」の順にできる。ナトリウムイオンの放出はこの過程に含まれない。


【各選択肢の解説】

1. タンパク質の吸着
✅ 正しい。血液が材料に触れると、まずフィブリノゲンなどの血漿タンパクが表面に吸着し、その後の反応の足場になる。
2. 血小板の活性化
✅ 正しい。吸着したフィブリノゲンなどを介して血小板が粘着し、活性化して凝集する。
3. フィブリンの形成
✅ 正しい。トロンビンがフィブリノゲンをフィブリンに変え、網目が血小板や血球を絡めて血栓を固める。
4. トロンビンの活性化
✅ 正しい。材料表面で第Ⅻ因子が活性化される接触相から凝固カスケードが進み、トロンビンが生成される。
5. ナトリウムイオンの放出
❌ 誤り(=正答)。Na⁺は血栓形成反応に関与しない。正しくは、凝固に必要なイオンはカルシウムイオン(第Ⅳ因子)で、活性化した血小板からも放出される。

【試験対策ポイント】

  • 材料表面の血栓形成:タンパク吸着 → 血小板粘着・活性化 → 接触相(第Ⅻ因子)→ トロンビン → フィブリン
  • 凝固に必要なイオンは Ca²⁺(抗凝固薬のクエン酸・EDTAはCa²⁺を奪って凝固を止める)
  • 抗血栓性材料の工夫:ヘパリンの固定化、MPCポリマーなどの親水性表面
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