第33回 臨床工学技士国家試験 午前 第39問
各種治療機器第33回午前
第33回 臨床工学技士国家試験 午前 第39問(各種治療機器)の正答は 4 です。内視鏡外科手術(腹腔鏡手術)では、腹腔に二酸化炭素を入れて膨らませる(気腹)。
問題
内視鏡外科手術で正しいのはどれか。
- 1. 気腹には酸素を使用する。
- 2. 気腹によって血圧は上昇する。
- 3. 気腹中の電気メス使用は禁忌である。
- 4. 肺動脈血栓塞栓症対策が必要である。 ✓
- 5. 手術用ロボットは無人手術が可能である。
正答:4番
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この問題の正答率(MEカコモン利用者の実データ)
初回正答率 93.3%参考値
15人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:4番 — 肺動脈血栓塞栓症対策が必要である。
内視鏡外科手術(腹腔鏡手術)では、腹腔に二酸化炭素を入れて膨らませる(気腹)。気腹圧で下大静脈が圧迫されて下肢の静脈血がうっ滞し、体位・長い手術時間も重なって深部静脈血栓症→肺動脈血栓塞栓症の危険が高まるため、予防策が必要である。
【各選択肢の解説】
1. 気腹には酸素を使用する。
❌ 誤り。酸素は燃焼を助け、電気メスで発火する危険がある。正しくは、燃えず血液に溶けやすく吸収・排出が速い二酸化炭素を用いる。
❌ 誤り。酸素は燃焼を助け、電気メスで発火する危険がある。正しくは、燃えず血液に溶けやすく吸収・排出が速い二酸化炭素を用いる。
2. 気腹によって血圧は上昇する。
❌ 誤り。気腹で血圧が上昇すると決まってはいない。正しくは、気腹圧で静脈還流が減り心拍出量は低下する一方、腹腔内臓器の圧迫や交感神経・カテコラミンの反応で体血管抵抗が上がるため、中等度の気腹では平均動脈圧はむしろ上がることが多い。ただし気腹圧が高い・循環血液量が少ないときは静脈還流の減少が勝って下がることもあり、血圧の変化は上昇・不変・低下のいずれもありうる。
❌ 誤り。気腹で血圧が上昇すると決まってはいない。正しくは、気腹圧で静脈還流が減り心拍出量は低下する一方、腹腔内臓器の圧迫や交感神経・カテコラミンの反応で体血管抵抗が上がるため、中等度の気腹では平均動脈圧はむしろ上がることが多い。ただし気腹圧が高い・循環血液量が少ないときは静脈還流の減少が勝って下がることもあり、血圧の変化は上昇・不変・低下のいずれもありうる。
3. 気腹中の電気メス使用は禁忌である。
❌ 誤り。正しくは、気腹に使う二酸化炭素は燃えないので、気腹中も電気メスや超音波凝固切開装置を使って手術する。
❌ 誤り。正しくは、気腹に使う二酸化炭素は燃えないので、気腹中も電気メスや超音波凝固切開装置を使って手術する。
4. 肺動脈血栓塞栓症対策が必要である。
✅ 正しい(=正答)。下肢の静脈のうっ滞で血栓ができやすく、弾性ストッキングや間欠的空気圧迫法で予防する。
✅ 正しい(=正答)。下肢の静脈のうっ滞で血栓ができやすく、弾性ストッキングや間欠的空気圧迫法で予防する。
5. 手術用ロボットは無人手術が可能である。
❌ 誤り。正しくは、術者がコンソールで操作し、その動きをロボットの鉗子に伝えるマスタースレーブ方式で、術者がいなければ動かない。
❌ 誤り。正しくは、術者がコンソールで操作し、その動きをロボットの鉗子に伝えるマスタースレーブ方式で、術者がいなければ動かない。
【試験対策ポイント】
- 気腹ガス=二酸化炭素(不燃・血液に溶けやすい)
- 気腹の影響=静脈還流↓・心拍出量↓・体血管抵抗↑(血圧は上昇することが多いが一定しない)、横隔膜の挙上で換気が悪化、CO2の吸収で高二酸化炭素血症
- 肺血栓塞栓症の予防=弾性ストッキング・間欠的空気圧迫法・抗凝固療法
- 手術支援ロボット=術者が操作するマスタースレーブ方式
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