第33回 臨床工学技士国家試験 午前 第71問
第33回 臨床工学技士国家試験 午前 第71問(体外循環・補助循環)の正答は 2 です。カリウムは細胞内に多い。
- 1. a、b
- 2. a、e ✓
- 3. b、c
- 4. c、d
- 5. d、e
正答:2番
初回正答率 60%参考値
15人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
カリウムは細胞内に多い。赤血球が壊れる(溶血)と細胞内のカリウムが血中に出て、高カリウムの心筋保護液を注入するとそれが体循環に戻って血中濃度が上がる。アルカローシス・インスリン・低体温はカリウムを細胞内へ移し、下げる方向に働く。
【各選択肢の解説】
a.溶血
✅ 上昇を来す。赤血球内の高濃度のカリウムが血漿中に出る。
b.代謝性アルカローシス
❌ 上昇を来さない。正しくはアルカローシスでは細胞内の水素イオンが外に出る代わりにカリウムが細胞内へ入り、血中カリウムは低下する。
c.インスリン投与
❌ 上昇を来さない。正しくはインスリンはNa⁺/K⁺-ATPaseを働かせてカリウムを細胞内に取り込ませ、血中カリウムを下げる(高カリウム血症の治療に使う)。
d.低体温
❌ 上昇を来さない。正しくは低体温ではカリウムが細胞内へ移り血中カリウムは低下する傾向で、復温のときに上昇しうる。
e.心筋保護液注入
✅ 上昇を来す。心停止を得るために高濃度のカリウムを含む液を冠動脈に注入し、それが回路に戻る。
❌ 誤り。b(アルカローシス)は下げる方向。正しくはa・eの組合せ。
✅ 正しい。溶血と心筋保護液の2つがそろう(=正答)。
❌ 誤り。b・cはどちらも下げる方向。正しくはa・eの組合せ。
❌ 誤り。c・dはどちらも下げる方向。正しくはa・eの組合せ。
❌ 誤り。d(低体温)は下げる方向。正しくはa・eの組合せ。
【試験対策ポイント】
| 血中カリウムを上げる | 下げる |
|---|---|
| 溶血・組織の崩壊 | アルカローシス |
| アシドーシス | インスリン |
| 高カリウムの心筋保護液 | 低体温(復温で上昇) |
| 腎からの排泄低下 | 利尿薬 |
体外循環中の高カリウム血症は不整脈や心停止の危険がある。
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