MEカコモン臨床工学技士国家試験 過去問・解説

第33回 臨床工学技士国家試験 午前 第79問

血液浄化療法装置第33回午前

第33回 臨床工学技士国家試験 午前 第79問(血液浄化療法装置)の正答は 5 です。「考えられない(原因にならない)」ものを問う否定問題。

問題
透析中の空気誤入の原因として考えられないのはどれか。
  1. 1. 動脈(脱血)側留置針と回路接続部の離断
  2. 2. 補液ラインの閉鎖忘れ
  3. 3. ポンプセグメント部回路の破損
  4. 4. エアードリップチャンバでの液面調整不良
  5. 5. 静脈(返血)側留置針の抜針

正答:5番

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解説
■ 正答:5番

「考えられない(原因にならない)」ものを問う否定問題。静脈(返血)側は陽圧のため、返血側の抜針では血液が漏れ出るだけで空気は引き込まれない。したがって空気誤入の原因にならず、選択肢5が正答。


【各選択肢の解説】

1. 動脈(脱血)側留置針と回路接続部の離断 → ✅ 原因になる。脱血側は血液ポンプ手前で陰圧のため空気を引き込む。

2. 補液ラインの閉鎖忘れ → ✅ 原因になる。空になった補液ラインから空気が混入し得る。

3. ポンプセグメント部回路の破損 → ✅ 原因になる。ポンプ前の陰圧部の破損から空気混入。

4. エアードリップチャンバでの液面調整不良 → ✅ 原因になる。液面が下がると空気が下流へ流れる。

5. 静脈(返血)側留置針の抜針 → ❌ 原因にならない。返血側は陽圧のため抜針しても空気は入らず出血するだけ。

【試験対策ポイント】

透析回路の圧力と空気誤入:

  • 脱血側(ポンプ手前)=陰圧 → 接続外れ・破損で空気を吸い込む(危険)
  • 返血側(ポンプ以降)=陽圧 → 外れると失血(出血)
  • 気泡検知器(エアドリップチャンバ)が最終防波堤
空気塞栓は左心系・脳・冠動脈へ流れ致命的。装置の気泡検知器と液面管理が要。

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