MEカコモン臨床工学技士国家試験 過去問・解説

第33回 臨床工学技士国家試験 午前 第83問

医用機械工学第33回午前

第33回 臨床工学技士国家試験 午前 第83問(医用機械工学)の正答は 5 です。ドプラ効果は、波源と観測者の相対運動によって観測される周波数(音なら高さ)が変わる現象である。

問題
ドプラ効果について誤っているのはどれか。 a.観測者と音源の相対運動で生じる。 b.音源が観測者に接近すると音が高く聞こえる。 c.光においても認められる。 d.山びこはドプラ効果である。 e.音波の振幅に関する現象である。
  1. 1. a、b
  2. 2. a、e
  3. 3. b、c
  4. 4. c、d
  5. 5. d、e ✓

正答:5番

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解説
■ 正答:5番(d・e)

ドプラ効果は、波源と観測者の相対運動によって観測される周波数(音なら高さ)が変わる現象である。山びこ(反射)や振幅(音の大きさ)とは別物であることを見分けさせる。


【各選択肢の解説】

a.観測者と音源の相対運動で生じる。
✅ 正しい。音源・観測者のどちらが動いても、互いの距離が変化すれば観測される周波数が変わる。

b.音源が観測者に接近すると音が高く聞こえる。
✅ 正しい。接近すると前方の波の間隔(波長)が詰まり、単位時間に届く波の数が増えるため周波数が高くなる。遠ざかると低くなる。

c.光においても認められる。
✅ 正しい。光などの電磁波でも起こる。遠ざかる天体の光が長波長側にずれる赤方偏移や、レーザドプラ血流計がこれを利用している。

d.山びこはドプラ効果である。
❌ 誤り。山びこは音が山の斜面で反射して遅れて届く現象で、相対運動による周波数の変化ではない。正しくは、反射(エコー)の現象である。

e.音波の振幅に関する現象である。
❌ 誤り。振幅は音の大きさに関わる量で、ドプラ効果で変わる量ではない。正しくは、周波数(波長)が変化する現象である。

1. a、b
✅ a・bとも正しい記述で、「誤っている」組合せに当たらない(誤りの組はd・e)。
2. a、e
✅ aが正しい記述なので、「誤っている」組合せに当たらない(誤りの組はd・e)。
3. b、c
✅ b・cとも正しい記述で、「誤っている」組合せに当たらない(誤りの組はd・e)。
4. c、d
✅ cが正しい記述なので、「誤っている」組合せに当たらない(誤りの組はd・e)。
5. d、e
❌ 誤り(=正答)。d・eとも誤った記述で、設問の「誤っている」組合せに当たる。正しくはd=山びこは反射、e=変化するのは周波数。

【試験対策ポイント】

  • 近づく→周波数が上がる(高い音)/遠ざかる→下がる(低い音)
  • 医用応用:超音波ドプラ血流計(反射波の周波数のずれ=ドプラ偏移から血流速度を求める)、レーザドプラ血流計
  • 超音波ドプラでは、ビームと血流の角度が90°に近いほどドプラ偏移が小さくなり測れない
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