MEカコモン臨床工学技士国家試験 過去問・解説

第33回 臨床工学技士国家試験 午前 第82問

医用機械工学第33回午前

第33回 臨床工学技士国家試験 午前 第82問(医用機械工学)の正答は 3 です。ベルヌーイの定理は、粘性のない理想流体の定常流で、同じ流線上では「圧力+運動エネルギー+位置エネルギー」の和が一定になるという、力学的エネルギー保存則である。

問題
流れにおけるベルヌーイの定理について正しいのはどれか。 a.粘性流体に適用される。 b.力学的エネルギーが保存される。 c.ひとつの流線上で成立する。 d.重力とは無関係である。 e.レイノルズ数を導くことができる。
  1. 1. a、b
  2. 2. a、e
  3. 3. b、c ✓
  4. 4. c、d
  5. 5. d、e

正答:3番

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解説
■ 正答:3番(b・c)

ベルヌーイの定理は、粘性のない理想流体の定常流で、同じ流線上では「圧力+運動エネルギー+位置エネルギー」の和が一定になるという、力学的エネルギー保存則である。


【各選択肢の解説】

a.粘性流体に適用される。
❌ 誤り。粘性があると摩擦でエネルギーが熱に失われ、和が一定にならない。正しくは、粘性を無視した理想流体(非粘性・非圧縮・定常流)に適用される。

b.力学的エネルギーが保存される。
✅ 正しい。P+½ρv²+ρgh=一定は、単位体積あたりの圧力のエネルギー・運動エネルギー・位置エネルギーの和が保存されることを表す。

c.ひとつの流線上で成立する。
✅ 正しい。定理は1本の流線に沿って運動方程式を積分して導かれるため、同じ流線上の2点の間で成り立つ。

d.重力とは無関係である。
❌ 誤り。式に位置エネルギーの項ρgh(g=重力加速度)が入る。正しくは、高さの差による重力の効果を含む。

e.レイノルズ数を導くことができる。
❌ 誤り。レイノルズ数は慣性力と粘性力の比で、粘性を含まないベルヌーイの式からは出てこない。正しくは、粘性を含む運動方程式(ナビエ・ストークス方程式)を無次元化すると現れる量である。

1. a、b
❌ 誤り。aは誤った記述。正しくはb・cの組合せ。
2. a、e
❌ 誤り。a・eとも誤った記述。正しくはb・cの組合せ。
3. b、c
✅ 正しい(=正答)。b・cがいずれも正しい記述である。
4. c、d
❌ 誤り。dは誤った記述。正しくはb・cの組合せ。
5. d、e
❌ 誤り。d・eとも誤った記述。正しくはb・cの組合せ。

【試験対策ポイント】

  • ベルヌーイの式:P+½ρv²+ρgh=一定(理想流体・定常・同一流線上)
  • 流速が速い所ほど圧力が下がる(ベンチュリ管・狭窄部の圧低下)
  • 粘性を扱うのは、ハーゲン・ポアズイユの式(層流の流量)とレイノルズ数 Re=ρvD/μ
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