第33回 臨床工学技士国家試験 午前 第85問
生体物性第33回午前
第33回 臨床工学技士国家試験 午前 第85問(生体物性)の正答は 2 です。生体組織の導電率は水分(電解質)が多いほど高い。
問題
生体の電気特性で誤っているのはどれか。
- 1. 血液の導電率は温度依存性がある。
- 2. 皮下脂肪の導電率は肝臓の導電率より高い。 ✓
- 3. β 分散は細胞の組織構造に依存する。
- 4. γ 分散は水分子の緩和現象に起因する。
- 5. 静止電位は細胞内外のイオン濃度差による。
正答:2番
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この問題の正答率(MEカコモン利用者の実データ)
初回正答率 68.4%参考値
19人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:2番 — 皮下脂肪の導電率は肝臓の導電率より高い。
生体組織の導電率は水分(電解質)が多いほど高い。脂肪は水分が少ないので導電率が低く、肝臓・筋より低い。大小の向きを逆にした記述が誤り。
【各選択肢の解説】
1. 血液の導電率は温度依存性がある。
✅ 正しい。血液の電気伝導はイオンが担うため、温度が上がるとイオンが動きやすくなり導電率が上がる。
✅ 正しい。血液の電気伝導はイオンが担うため、温度が上がるとイオンが動きやすくなり導電率が上がる。
2. 皮下脂肪の導電率は肝臓の導電率より高い。
❌ 誤り(=正答)。脂肪組織は水分・電解質が少なく、導電率は低い組織に入る。正しくは、皮下脂肪の導電率は肝臓より低い。
❌ 誤り(=正答)。脂肪組織は水分・電解質が少なく、導電率は低い組織に入る。正しくは、皮下脂肪の導電率は肝臓より低い。
3. β 分散は細胞の組織構造に依存する。
✅ 正しい。β分散(おおむね kHz〜MHz 帯)は細胞膜を境にした界面分極によるもので、細胞の大きさ・形・並びなど組織の構造で変わる。
✅ 正しい。β分散(おおむね kHz〜MHz 帯)は細胞膜を境にした界面分極によるもので、細胞の大きさ・形・並びなど組織の構造で変わる。
4. γ 分散は水分子の緩和現象に起因する。
✅ 正しい。γ分散(GHz 帯)は水分子の双極子が電界の向きの変化に追いつけなくなる配向緩和による。
✅ 正しい。γ分散(GHz 帯)は水分子の双極子が電界の向きの変化に追いつけなくなる配向緩和による。
5. 静止電位は細胞内外のイオン濃度差による。
✅ 正しい。細胞内にK⁺、細胞外にNa⁺が多い濃度差と、安静時の膜がK⁺を通しやすいことから、細胞内が負の静止電位が生じる。
✅ 正しい。細胞内にK⁺、細胞外にNa⁺が多い濃度差と、安静時の膜がK⁺を通しやすいことから、細胞内が負の静止電位が生じる。
【試験対策ポイント】
| 分散 | 周波数帯 | 原因 |
|---|---|---|
| α | 低周波(Hz〜kHz) | 細胞膜周辺のイオンの分極 |
| β | kHz〜MHz | 細胞膜の界面分極(組織構造に依存) |
| γ | GHz | 水分子の配向緩和 |
- 導電率の大小:血液>筋・肝臓>脂肪・骨(水分が多い組織ほど高い)
- 周波数が上がるほど導電率は上がり、誘電率は下がる
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