MEカコモン臨床工学技士国家試験 過去問・解説

第33回 臨床工学技士国家試験 午前 第86問

生体物性第33回午前

第33回 臨床工学技士国家試験 午前 第86問(生体物性)の正答は 4 です。人体の熱特性で正しいのはb・c・d。

問題
人体の熱特性について正しいのはどれか。 a.熱の産生は1 kW 程度である。 b.人体の皮膚は黒体とみなせる。 c.体表からの放射エネルギーのピーク波長は赤外領域にある。 d.呼吸の増加は熱放出を増す。 e.末梢血管の拡張は熱放出を抑制する。
  1. 1. a、b、c
  2. 2. a、b、e
  3. 3. a、d、e
  4. 4. b、c、d
  5. 5. c、d、e

正答:4番

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解説
■ 正答:4番

人体の熱特性で正しいのはb・c・d。皮膚はほぼ黒体(放射率≈0.98)で、体表からの放射は赤外領域にピークを持ち、呼吸は熱放出を増やす。組合せは選択肢4。


【各選択肢の解説】

a.熱の産生は1kW程度 → ❌ 誤り。安静時の熱産生(基礎代謝)は約100W(0.1kW)程度。
b.皮膚は黒体とみなせる → ✅ 正しい。皮膚の放射率は約0.98でほぼ黒体。
c.体表放射のピーク波長は赤外領域 → ✅ 正しい。約37℃の物体は約9〜10μm(赤外)にピーク(ウィーンの変位則)。
d.呼吸の増加は熱放出を増す → ✅ 正しい。呼気による水分蒸発・対流で熱を失う。
e.末梢血管の拡張は熱放出を抑制する → ❌ 誤り。逆に血管拡張は皮膚血流を増やし熱放出を促進する。

よって正しいのはb・c・d → 選択肢4が正答。


【試験対策ポイント】

人体の熱:

  • 基礎代謝=約100W(≒白熱電球1個分)
  • 皮膚放射率≈0.98(ほぼ黒体)→ サーモグラフィ(赤外9〜10μm)で体温分布計測
  • 熱放散:放射・対流・伝導・蒸発(発汗・呼気)
  • 血管拡張=放熱促進、収縮=保温
ウィーンの変位則:温度が高いほどピーク波長は短くなる。

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