第33回 臨床工学技士国家試験 午前 第86問
第33回 臨床工学技士国家試験 午前 第86問(生体物性)の正答は 4 です。人体の皮膚は放射率がほぼ1で黒体とみなせ、体温(約310 K)の放射のピークは赤外領域にある。
- 1. a、b、c
- 2. a、b、e
- 3. a、d、e
- 4. b、c、d ✓
- 5. c、d、e
正答:4番
初回正答率 75%参考値
16人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
人体の皮膚は放射率がほぼ1で黒体とみなせ、体温(約310 K)の放射のピークは赤外領域にある。熱放出は呼吸や皮膚血管拡張で増える。安静時の熱産生は約100 W で、1 kW ではない。
【各選択肢の解説】
a.熱の産生は1 kW 程度である。
❌ 誤り。基礎代謝を約1500 kcal/日とすると 1500×4.184 kJ÷86400 s≒73 W。正しくは、安静時の熱産生は約100 W 程度である。
b.人体の皮膚は黒体とみなせる。
✅ 正しい。皮膚の赤外線の放射率は約0.98と1に近いため、黒体とみなして放射の計算ができる(赤外線サーモグラフィの前提)。
c.体表からの放射エネルギーのピーク波長は赤外領域にある。
✅ 正しい。ウィーンの変位則 λmax≒2898 μm·K÷T より、T≒310 K で λmax≒9.3 μm となり赤外領域にある。
d.呼吸の増加は熱放出を増す。
✅ 正しい。呼気とともに気道からの水分の蒸発と、温められた空気の排出で熱が失われるため、換気が増えると熱放出が増える。
e.末梢血管の拡張は熱放出を抑制する。
❌ 誤り。皮膚の血管が拡張すると体表へ運ばれる血液(熱)が増える。正しくは、末梢血管の拡張は熱放出を促進し、収縮が抑制する。
❌ 誤り。aは誤った記述。正しくはb・c・dの組合せ。
❌ 誤り。a・eは誤った記述。正しくはb・c・dの組合せ。
❌ 誤り。a・eは誤った記述。正しくはb・c・dの組合せ。
✅ 正しい(=正答)。b・c・dがいずれも正しい記述である。
❌ 誤り。eは誤った記述。正しくはb・c・dの組合せ。
【試験対策ポイント】
- 熱放出の経路:放射・伝導・対流・蒸発(発汗・不感蒸泄・呼吸)
- 暑いとき:皮膚血管拡張+発汗で放出↑/寒いとき:皮膚血管収縮で放出↓、ふるえで産生↑
- ウィーンの変位則:温度が高いほどピーク波長は短い
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