第33回 臨床工学技士国家試験 午前 第88問
生体物性第33回午前
第33回 臨床工学技士国家試験 午前 第88問(生体物性)の正答は 3 です。浸透圧は、半透膜を通して水が溶質の濃い側へ引き込まれる力である。
問題
浸透圧による物質移動はどれか。
- 1. 血液から肺胞への二酸化炭素の移動
- 2. 毛細血管から細胞間質への酸素の移動
- 3. 組織から静脈毛細血管への間質液の移動 ✓
- 4. 細胞内から細胞外へのナトリウムイオンの移動
- 5. 尿細管におけるグルコースの再吸収
正答:3番
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この問題の正答率(MEカコモン利用者の実データ)
初回正答率 72.2%参考値
18人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:3番 — 組織から静脈毛細血管への間質液の移動
浸透圧は、半透膜を通して水が溶質の濃い側へ引き込まれる力である。毛細血管の静脈側では、血漿タンパク(主にアルブミン)による膠質浸透圧が血管内の静水圧を上回り、間質液が血管内へ戻る(スターリングの仮説)。
【各選択肢の解説】
1. 血液から肺胞への二酸化炭素の移動
❌ 誤り。正しくは、分圧の差による拡散で移動する。
❌ 誤り。正しくは、分圧の差による拡散で移動する。
2. 毛細血管から細胞間質への酸素の移動
❌ 誤り。正しくは、分圧(濃度)の差による拡散で移動する。
❌ 誤り。正しくは、分圧(濃度)の差による拡散で移動する。
3. 組織から静脈毛細血管への間質液の移動
✅ 正しい。静脈側では静水圧が下がり、血漿の膠質浸透圧の方が大きくなるため、間質液が血管内に引き込まれる(=正答)。
✅ 正しい。静脈側では静水圧が下がり、血漿の膠質浸透圧の方が大きくなるため、間質液が血管内に引き込まれる(=正答)。
4. 細胞内から細胞外へのナトリウムイオンの移動
❌ 誤り。濃度勾配に逆らう移動である。正しくは、ATPを使うNa⁺-K⁺ポンプによる能動輸送(Na⁺3個を外へ、K⁺2個を内へ)で移動する。
❌ 誤り。濃度勾配に逆らう移動である。正しくは、ATPを使うNa⁺-K⁺ポンプによる能動輸送(Na⁺3個を外へ、K⁺2個を内へ)で移動する。
5. 尿細管におけるグルコースの再吸収
❌ 誤り。正しくは、近位尿細管で Na⁺ と一緒に運ぶナトリウム・グルコース共輸送体(SGLT)による二次性能動輸送で再吸収される。
❌ 誤り。正しくは、近位尿細管で Na⁺ と一緒に運ぶナトリウム・グルコース共輸送体(SGLT)による二次性能動輸送で再吸収される。
【試験対策ポイント】
| 移動のしくみ | 動かす力 | 例 |
|---|---|---|
| 拡散 | 濃度・分圧の差 | 肺胞・組織でのガス交換 |
| 浸透 | 浸透圧の差(水が動く) | 静脈側毛細血管への間質液の再吸収 |
| 濾過 | 静水圧の差 | 動脈側毛細血管・糸球体での濾過 |
| 能動輸送 | ATP(ポンプ・共輸送) | Na⁺-K⁺ポンプ、SGLTによるグルコース再吸収 |
- 膠質浸透圧が下がる(低アルブミン血症)と、間質液が戻らず浮腫になる
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