MEカコモン臨床工学技士国家試験 過去問・解説

第33回 臨床工学技士国家試験 午後 第4問

医学的基礎第33回午後

第33回 臨床工学技士国家試験 午後 第4問(医学的基礎)の正答は 1 です。薬物の繰り返し投与で耐性(効きにくくなる)が生じる代表的機序は、肝の薬物代謝酵素(チトクロムP450など)の誘導合成が亢進すること。

問題
正しい語句の組合せはどれか。 薬物A の繰り返し投与によって耐性が生じた状態では、 薬物A を代謝する酵素の誘導合成は(①)、薬物A の排泄は(②)。
  1. 1. ①増加して ②増加する
  2. 2. ①低下して ②低下する
  3. 3. ①不変で ②低下する
  4. 4. ①低下して ②増加する
  5. 5. ①増加して ②低下する

正答:1番

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解説
■ 正答:1番 — ①増加して ②増加する

薬物の繰り返し投与で耐性(効きにくくなる)が生じる代表的機序は、肝の薬物代謝酵素(チトクロムP450など)の誘導合成が亢進すること。酵素合成が増加すれば代謝が速まり、代謝産物としての薬物の排泄も増加する。その結果、同じ用量でも血中濃度が上がりにくくなり効果が減弱する。よって①増加して②増加するの1番。


【各選択肢の解説】

1. ①増加して ②増加する
✅ 正しい。酵素誘導により代謝酵素が増え、薬物の代謝・排泄がともに亢進して耐性が生じる。
2. ①低下して ②低下する
❌ 誤り。酵素が低下すれば代謝が遅れ薬効はむしろ増強し、耐性の説明にならない。
3. ①不変で ②低下する
❌ 誤り。排泄が低下すれば血中濃度が上がり効果増強で、耐性と逆。
4. ①低下して ②増加する
❌ 誤り。酵素誘導が耐性の本態なので「低下」は矛盾。
5. ①増加して ②低下する
❌ 誤り。代謝亢進なら排泄も増える。低下は矛盾。

【試験対策ポイント】

  • 薬物耐性=反復投与で効果減弱。主因は酵素誘導(代謝亢進)。
  • 耐性 vs 耐性の逆:酵素阻害(グレープフルーツ等)→代謝低下→血中濃度上昇→作用増強・中毒。
  • タキフィラキシー=短時間で急速に生じる耐性。
  • 依存(身体的・精神的)は耐性と別概念。
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