MEカコモン臨床工学技士国家試験 過去問・解説

第33回 臨床工学技士国家試験 午後 第28問

生体電気・磁気計測第33回午後

第33回 臨床工学技士国家試験 午後 第28問(生体電気・磁気計測)の正答は 4 です。脳磁図(MEG)は神経活動による微弱な磁場を検出する。

問題
脳磁図計測について正しいのはどれか。 a.脳磁場検出にはホール素子を用いる。 b.計測には静電シールドルームが必要である。 c.センサの冷却には液体へリウムが必要である。 d.脳磁図の空間分解能は脳波より高い。 e.頭皮に垂直な電流双極子による磁場を検出している。
  1. 1. a、b
  2. 2. a、e
  3. 3. b、c
  4. 4. c、d
  5. 5. d、e

正答:4番

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解説
■ 正答:4番 — c、d

脳磁図(MEG)は神経活動による微弱な磁場を検出する。センサのSQUID(超伝導量子干渉素子)は液体ヘリウムで超伝導温度まで冷却する必要があり(c)、脳磁図は頭皮上の電位を経由しない分、脳波より空間分解能が高い(d)。よってc・dで4番。


【各選択肢の解説】

a. 脳磁場検出にはホール素子を用いる → ❌ 誤り。超高感度のSQUIDを用いる。ホール素子では感度不足。

b. 計測には静電シールドルームが必要である → ❌ 誤り。地磁気・環境磁気を遮る磁気シールドルームが必要。

c. センサの冷却には液体ヘリウムが必要である → ✅ 正しい。SQUIDは超伝導状態で動作するため液体ヘリウム冷却が必要。

d. 脳磁図の空間分解能は脳波より高い → ✅ 正しい。磁場は組織の導電率不均一の影響を受けにくく、脳波より高い定位精度。

e. 頭皮に垂直な電流双極子による磁場を検出している → ❌ 誤り。検出できるのは頭皮に接線(水平)方向の電流双極子による磁場。放射(垂直)方向の双極子は磁場が頭外に出にくく検出困難。

よって正しいのはc・d → 選択肢4番が正答。


【試験対策ポイント】

  • 脳磁図(MEG):神経電流が作る微弱磁場(fT〜pTオーダー)をSQUIDで計測。
  • 必須設備:磁気シールドルーム液体ヘリウム冷却のSQUID
  • 脳波(EEG)との比較:MEGは空間分解能・電流源定位に優れ、頭蓋の導電率影響を受けにくい。接線方向電流を検出。
  • 磁場は電位より組織境界の影響が少ない点が高分解能の理由。
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