第33回 臨床工学技士国家試験 午後 第35問
第33回 臨床工学技士国家試験 午後 第35問(各種治療機器)の正答は 1 です。レーザは波長で吸収される物質が決まり、それで用途が決まる。
- 1. a、b、c ✓
- 2. a、b、e
- 3. a、d、e
- 4. b、c、d
- 5. c、d、e
正答:1番
初回正答率 72.7%参考値
11人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
レーザは波長で吸収される物質が決まり、それで用途が決まる。aとbは網膜光凝固と角膜形成の用途が入れ替わっており、cのCO₂レーザは切開・蒸散用で鎮痛ではない。
【各選択肢の解説】
a.Arレーザ ― 角膜形成術
❌ 誤った組合せ(=正答)。Arレーザの青緑色の光はヘモグロビン・メラニンに吸収され、透明な角膜は素通りする。正しくは、Arレーザは網膜光凝固に使う。
b.ArFエキシマレーザ ― 網膜光凝固
❌ 誤った組合せ(=正答)。193 nmの紫外光は角膜表面で吸収され、網膜まで届かない。正しくは、ArFエキシマレーザは角膜を薄く削る角膜形成術(屈折矯正手術)に使う。
c.CO₂レーザ ― 鎮痛治療
❌ 誤った組合せ(=正答)。CO₂レーザ(10.6 µm)は水に強く吸収され、組織表面で熱になって切る・蒸散させる。正しくは、CO₂レーザは切開・蒸散に使い、鎮痛治療に使うのは半導体レーザなどの低出力レーザである。
d.Dyeレーザ ― 光線力学的療法
✅ 正しい組合せ。色素(Dye)レーザは波長を選べるので、腫瘍に集まった光感受性物質を励起する波長に合わせて照射する光線力学的療法(PDT)に使う。
e.Nd:YAGレーザ ― 内視鏡的癌治療
✅ 正しい組合せ。1.064 µmの近赤外光は組織の深くまで届き、石英ファイバで導けるので、内視鏡下の凝固・腫瘍の焼灼に使う。
❌ 誤り(=正答)。a・b・cはいずれもレーザと用途が食い違った組合せで、設問の「誤っている」組合せに当たる。正しくはa=Arレーザは網膜光凝固、b=ArFエキシマレーザは角膜形成術、c=CO₂レーザは切開・蒸散。
✅ e(Nd:YAGレーザ―内視鏡的癌治療)が正しい組合せなので、「誤っている」組合せに当たらない(誤りの組はa・b・c)。
✅ d(Dyeレーザ―PDT)・e(Nd:YAGレーザ―内視鏡的癌治療)が正しい組合せなので、「誤っている」組合せに当たらない(誤りの組はa・b・c)。
✅ d(Dyeレーザ―PDT)が正しい組合せなので、「誤っている」組合せに当たらない(誤りの組はa・b・c)。
✅ d・eが正しい組合せなので、「誤っている」組合せに当たらない(誤りの組はa・b・c)。
【試験対策ポイント】
| レーザ | 波長 | 主な用途 |
|---|---|---|
| CO₂ | 10.6 µm | 切開・蒸散(水に吸収) |
| Nd:YAG | 1.064 µm | 深部凝固・内視鏡治療 |
| Ar | 青緑(488・514 nm) | 網膜光凝固 |
| ArFエキシマ | 193 nm | 角膜形成 |
| 色素(Dye) | 可変 | PDT |
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