第33回 臨床工学技士国家試験 午後 第83問
医用機械工学第33回午後
第33回 臨床工学技士国家試験 午後 第83問(医用機械工学)の正答は 5 です。血液と血管の力学の基本の確認。
問題
正しいのはどれか。
a.血管壁中のエラスチンの割合は脈波伝搬速度と正の相関を示す。
b.細い血管では血球が血管壁部に集まる。
c.動脈血圧のピーク値は体の部位によって異なる。
d.ヘマトクリット値が上昇すると血液の粘性が増加する。
e.血管内径が小さくなると血管抵抗は上昇する。
- 1. a、b、c
- 2. a、b、e
- 3. a、d、e
- 4. b、c、d
- 5. c、d、e ✓
正答:5番
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解説
■ 正答:5番(c・d・e)
血液と血管の力学の基本の確認。血管が硬いほど脈波は速く伝わる、細い血管では血球が中心に集まる、抵抗は半径の4乗に反比例の3つを押さえれば、a・bの誤りが見分けられる。
【各選択肢の解説】
a.血管壁中のエラスチンの割合は脈波伝搬速度と正の相関を示す。
❌ 誤り。正しくは、エラスチンは血管をしなやかにする成分で、割合が多いほど血管は軟らかく脈波伝搬速度は遅い(負の相関)。
b.細い血管では血球が血管壁部に集まる。
❌ 誤り。正しくは、細い血管では血球は管の中心軸に集まり(軸集中)、壁の近くは血漿の層になる。
c.動脈血圧のピーク値は体の部位によって異なる。
✅ 正しい。反射波の重なりなどで、収縮期血圧は大動脈から末梢の動脈(大腿動脈・足背動脈など)までは末梢へ行くほど高くなる。細動脈より先では血圧は大きく下がる。
d.ヘマトクリット値が上昇すると血液の粘性が増加する。
✅ 正しい。血液の粘性は主に赤血球の量で決まり、ヘマトクリットが高いほど粘い。
e.血管内径が小さくなると血管抵抗は上昇する。
✅ 正しい。ポアズイユの式から、抵抗は半径の4乗に反比例する。
1. a、b、c
❌ 誤り。a・bは誤り。正しくはc・d・e。
❌ 誤り。a・bは誤り。正しくはc・d・e。
2. a、b、e
❌ 誤り。a・bは誤り。正しくはc・d・e。
❌ 誤り。a・bは誤り。正しくはc・d・e。
3. a、d、e
❌ 誤り。aは誤り。正しくはc・d・e。
❌ 誤り。aは誤り。正しくはc・d・e。
4. b、c、d
❌ 誤り。bは誤り。正しくはc・d・e。
❌ 誤り。bは誤り。正しくはc・d・e。
5. c、d、e
✅ 正しい(=正答)。3つとも正しい記述である。
✅ 正しい(=正答)。3つとも正しい記述である。
【試験対策ポイント】
| 現象 | 内容 |
|---|---|
| 軸集中 | 細い血管で血球が中心に集まる。見かけの粘性が下がる(ファーレウス・リンドクヴィスト効果) |
| 末梢での収縮期圧の増高 | 大動脈から末梢の動脈までは、末梢ほど収縮期血圧が高い(細動脈より先では下がる) |
| 脈波伝搬速度 | 硬い(コラーゲン多い・動脈硬化)ほど速い |
| 粘性 | ヘマトクリットが高いほど大きい |
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