MEカコモン臨床工学技士国家試験 過去問・解説

第33回 臨床工学技士国家試験 午後 第86問

生体物性第33回午後

第33回 臨床工学技士国家試験 午後 第86問(生体物性)の正答は 5 です。放射線は電荷をもつかどうかで透過力が大きく変わる。

問題
正しいのはどれか。
  1. 1. 陽子線は電磁放射線である。
  2. 2. γ 線はマイナスの電荷をもつ。
  3. 3. α 線はⅩ線より組織到達深度が大きい。
  4. 4. 心筋は生殖腺より放射線感受性が高い。
  5. 5. 中性子線は陽子線より組織透過力が大きい。 ✓

正答:5番

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この問題の正答率(MEカコモン利用者の実データ)

初回正答率 52.2%参考値

23人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です

同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
■ 正答:5番 — 中性子線は陽子線より組織透過力が大きい。

放射線は電荷をもつかどうかで透過力が大きく変わる。電荷のない中性子は物質中の電子と電気的な力で作用しないため遠くまで届き、正の電荷をもつ陽子は一定の深さで止まる。


【各選択肢の解説】

1. 陽子線は電磁放射線である。
❌ 誤り。正しくは、陽子線は正の電荷をもつ粒子の流れ=粒子放射線。電磁放射線はX線・γ線である。
2. γ 線はマイナスの電荷をもつ。
❌ 誤り。正しくは、γ線は電磁波で電荷をもたない。マイナスの電荷をもつのはβ⁻線(電子)である。
3. α 線はⅩ線より組織到達深度が大きい。
❌ 誤り。正しくは、α線は電荷2・質量が大きく、すぐにエネルギーを失うため到達深度はごく小さい。X線のほうが深く届く。
4. 心筋は生殖腺より放射線感受性が高い。
❌ 誤り。正しくは、分裂の盛んな生殖腺のほうが感受性が高く、分裂しない心筋は感受性が低い。
5. 中性子線は陽子線より組織透過力が大きい。
✅ 正しい(=正答)。中性子は電荷をもたず、原子核とぶつかるまで進むので、荷電粒子の陽子線より透過力が大きい。

【試験対策ポイント】

放射線種類電荷
α線粒子(ヘリウム原子核)+2
β⁻線粒子(電子)−1
陽子線粒子+1
中性子線粒子0
X線・γ線電磁波0
  • 透過力:α線<β線<X線・γ線、中性子線も大きい
  • 放射線感受性(ベルゴニー・トリボンドーの法則):分裂の盛んな組織ほど高い=生殖腺・骨髄・腸上皮が高く、神経・筋は低い
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