第34回 臨床工学技士国家試験 午前 第32問
第34回 臨床工学技士国家試験 午前 第32問(医用画像計測)の正答は 5 です。核医学の画像は、体内に入れた放射性薬剤から出るガンマ線を検出して、代謝や血流などの働きを画像にする。
- 1. a、b、c
- 2. a、b、e
- 3. a、d、e
- 4. b、c、d
- 5. c、d、e ✓
正答:5番
初回正答率 50%参考値
14人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
核医学の画像は、体内に入れた放射性薬剤から出るガンマ線を検出して、代謝や血流などの働きを画像にする。形を細かく見る力(空間分解能)はX線CTに劣る。
【各選択肢の解説】
a.X 線CT に比べ空間分解能が高い。
❌ 誤り。正しくは、PET・SPECTの空間分解能はX線CTより低い。形でなく、代謝・血流などの働きを見るのが強みである。
b.放射性核種から放出されるベータ線を検出し画像化している。
❌ 誤り。正しくは、ガンマ線を検出する。PETの核種が出す陽電子(β⁺)は体内ですぐ電子と結びついて消え、反対向きに出る2本の511 keVのガンマ線(消滅放射線)を同時に検出する。ベータ線そのものは体内で止まり、体外に届かない。
c.FDG-PET の撮影では糖代謝情報が得られる。
✅ 正しい。FDGはブドウ糖に似た薬剤で、糖を多く使う細胞(がん細胞など)に集まるため、糖代謝の分布が分かる。
d.SPECT は脳血流分布を観察できる。
✅ 正しい。脳血流に比例して脳に取り込まれる薬剤を使い、脳梗塞や認知症の診断に使う。
e.PET の撮影には施設内にサイクロトロンの設置が必要である。
✅ 正しい。PETの核種は半減期が短く(¹¹C約20分・¹³N約10分・¹⁵O約2分)、使う場所で作る必要があるためである。なお半減期が約110分の¹⁸Fを使うFDGは製薬会社から配送されるものもあり、FDG-PETだけならサイクロトロンのない施設でも撮影している。
❌ 誤り。a・bは誤り。正しくはc・d・e。
❌ 誤り。a・bは誤り。正しくはc・d・e。
❌ 誤り。aは誤り。正しくはc・d・e。
❌ 誤り。bは誤り。正しくはc・d・e。
✅ 正しい(=正答)。3つとも正しい組合せである。
【試験対策ポイント】
| 装置 | 核種の例 | 検出 |
|---|---|---|
| PET | ¹⁸F・¹¹C・¹⁵O(陽電子を出す) | 511 keVのガンマ線2本を同時計数 |
| SPECT | ⁹⁹ᵐTc・¹²³I | ガンマ線1本 |
- 核医学=働き(代謝・血流)の画像、CT・MRI=形の画像
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