第34回 臨床工学技士国家試験 午前 第38問
第34回 臨床工学技士国家試験 午前 第38問(各種治療機器)の正答は 5 です。誘電型(容量結合型)の加温では、電流が通りにくい脂肪の層で発熱が大きくなる(d)。
- 1. a、b
- 2. a、e
- 3. b、c
- 4. c、d
- 5. d、e ✓
正答:5番
初回正答率 31.3%参考値
16人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
誘電型(容量結合型)の加温では、電流が通りにくい脂肪の層で発熱が大きくなる(d)。そのため電極パッドに冷却水を流し、皮膚と皮下脂肪が熱くなりすぎないようにする(e)。
【各選択肢の解説】
a.腫瘍組織の血流量は温度に比例して増加する。
❌ 誤り。正しくは、腫瘍の血管は未熟で、加温しても血流がほとんど増えない。正常組織は血流が増えて熱を逃がすが、腫瘍は熱がこもって温度が上がる。この差を治療に使う。
b.マイクロ波加温は深部加温に適する。
❌ 誤り。正しくは、マイクロ波は周波数が高く体内ですぐ減衰するため、浅い所の加温に向く。深部の加温には誘電型(RF波)を使う。
c.超音波加温はガスの多い臓器に適する。
❌ 誤り。正しくは、超音波は空気(ガス)との境目でほとんど反射されて奥へ届かないため、肺や腸管などガスの多い臓器には向かない。
d.誘電型加温は脂肪層の発熱が大きい。
✅ 正しい。脂肪は導電率が低く、皮膚・脂肪・筋が層になって電流の通り道に直列に並ぶと、脂肪の層に強い電界がかかって発熱が大きくなる。
e.誘電型装置の電極パッドには冷却水を灌流する。
✅ 正しい。表面を冷やして皮膚と皮下脂肪の過熱・やけどを防ぎ、深部を加温できるようにする。
❌ 誤り。a・bは誤り。正しくはd・e。
❌ 誤り。aは誤り。正しくはd・e。
❌ 誤り。b・cは誤り。正しくはd・e。
❌ 誤り。cは誤り。正しくはd・e。
✅ 正しい(=正答)。2つとも正しい組合せである。
【試験対策ポイント】
| 加温方式 | 向く深さ | 注意 |
|---|---|---|
| 誘電型(RF・容量結合) | 深部 | 脂肪の発熱→電極を水で冷やす |
| マイクロ波 | 浅い所 | 減衰が大きい |
| 超音波 | 焦点を絞れる | ガス・骨で反射する |
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